物流業界の残業時間削減に向けたAMR活用の重要性とは？ | 搬送ロボットガイド

AMRとは？

AMRは「Autonomous Mobile Robot」の略称で、日本語では「自律移動型ロボット」と翻訳されます。AMRは単独作業を行うロボットではなく、人間と協働するロボットです。

主な役割は、物流現場などで行われているピッキング業務です。ロボットの内部にはタブレットなどが備えられており、その指示を受けて工場内を柔軟に移動します。

AMRとAGVの違いとは？

AGVは「Automated Guided Vehicle」の略で、「自動誘導車」とも呼ばれます。工場や倉庫内で物品や材料を運搬するために使用されるロボット型の車両です。

AMRとAGVの主な違いは、導入のアプローチにあります。

AGVの導入には、AGV自体が走行するための磁気テープなどのガイドラインが必要です。そのため、導入前の要件定義やレイアウト設計が必要なうえ、それに関連する作業量も増えます。

一方AMRは、倉庫内を一周するなど、現場全体をマッピングするだけで導入できます。また、AMRにはタブレットなどの操作端末が搭載されており、操作が容易です。

AMRのメリットとは？

作業コストの軽減

物流現場におけるピッキング作業の大部分は、従業員による荷物の移動に費やされています。AMRを導入する主要な利点は、この移動時間を短縮できることです。

AMRであれば、これまで従業員が行っていた物品の運搬作業を常に最適な経路で素早く行います。従業員よりも迅速に業務を遂行できるでしょう。

ヒューマンエラー軽減

顧客との信頼性を築くためには、安定した品質維持が不可欠です。AMRを採用すれば、作業プロセスをより詳細に管理できます。従業員は各作業に集中できるため、人為的エラーを削減できます。

柔軟性の高さ

物流現場において、設備や人員配置の変更は頻繁に行われます。作業環境やレイアウトの変更があると、搬送を担当するロボットの搬送経路も調整する必要があります。

AMRは、周囲の状況に合わせて自動的に最適な搬送経路を計算できるため、環境の変化が頻繁な現場でも導入が容易です。