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オムロン「LD-250」の特徴とは?製造業の課題に技術で立ち向かう | 搬送ロボットガイド

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オムロン「LD-250」の特徴とは?製造業の課題に技術で立ち向かう

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公開:2023.09.27 更新:2023.09.27

オムロン「LD-250」の特徴とは?製造業の課題に技術で立ち向かう
画像出典先:omron|モバイルロボットの特長

ロボット技術の進化は日々目を見張るものがあり、様々な分野で活用されています。中でもオムロン社のAMR、LD/HDシリーズは、その先進性がロボット大賞の経済産業大臣賞を受賞するほどに高く評価されました。

こちらの記事ではLD/HDシリーズの特徴について「LD250」に焦点を当てて詳しく解説いたします。さらに、LD/HDシリーズを手掛けたオムロン社についても紹介します。

走行中に自動でマップを作成オムロンの優れたAMR

AMRの特徴には、人や障害物を認識して自動で回避する能力や、目的地への最適なルートを検索して移動する能力があります。オムロン社が開発したLD/HDシリーズのAMRは、これらの基本的な特徴に加え、さらなる先進的な機能を備えています。以下では、オムロン社の先進的なAMRについて詳しく解説します。

オムロンのLD/HDシリーズ

オムロンの優れたAMR、LD/HDシリーズについて解説します。LD/HDシリーズは製造現場の搬送作業の効率化と自動化を実現する最先端の技術を取り入れた製品です。高度なレーザースキャナを搭載しており、これを使用して周囲の環境を常時把握しています。

予定のルート上に障害物や作業者がいる場合は、リアルタイムでその障害物を回避するルートを計算し、安全に走行します。この高度な自律走行技術のおかげで、既存の工程やレイアウトの大きな変更をすることなく、シリーズを現場に導入できます。

管理面では、「Fleet Manager」という運行管理ソフトウェアを使用し、最大100台のロボットを一括で管理できるのが特徴です。これにより、ロボットの位置や稼働状況をリアルタイムで監視でき、全体としての搬送効率を大きく向上させることが可能です。

また、ジョイスティックを使用してロボットが工場内を走行することにより、その場で周囲の環境をスキャンし、工場のレイアウト情報をもとに走行ルートのマップを自動生成する機能も持っています。この機能は、工場のレイアウトが変更された場合や新しい設備が追加された場合でも、迅速に対応し、新しい走行ルートのマップを生成できるため非常に便利です。

LDシリーズとHDシリーズの違いとして、LDシリーズは60kgから250kgの範囲での搬送が可能であるのに対し、HDシリーズは最大1.5トンの重量物の搬送が可能な点があげられます。

このように豊富なラインアップが用意されているため、製造現場の具体的なニーズや要件に応じて、最適なモデルを選択できます。

衝撃に強く250kgまで搬送が可能!LD-250

オムロンが発売したモバイルロボット「LD-250」は、そのシリーズ中で最大の250kgまでの物品を自動搬送する能力を持つロボットです。従来よりも大型の部品や、かさの大きな梱包材などの搬送に適しており、特にその大きなペイロードと堅牢な構造が注目されています。

具体的には、金属カバーによってより頑丈に作られており、自動車部品から食品や日用品の梱包材に至るまで、人が従来カートを用いて行っていた大きな物の搬送作業を自動化する能力を持っています。

さらに、オムロンの「Fleet Manager」のシステムを用いれば、異なる性能やペイロードのオムロン製モバイルロボット最大100台を同時に統合管理することが可能です。LD-250はこのシステムとシームレスに連携でき、複雑な搬送業務の効率化と自動化を実現します。

LD-250の導入により、一度の搬送で従来よりも多くの分量を運ぶことが可能となり、投資収益率(ROI)の向上が期待されます。そして、LDシリーズの特長であるカスタマイズ性もLD-250に継承されており、上部にはコンベアや搬送容器など、ユーザーのニーズに合わせた機構を自由に組み合わせることができます。
さらに、さまざまなオプションを追加することで、パフォーマンスを一段と高めることが可能です。

優れたAMRを開発するオムロン

LD/HDシリーズを生み出したオムロンは、人手不足や地球環境への配慮を組み込んだモノづくり、さらに安全で働きやすい労働環境の実現を目指して、オートメーションを中心としたアプローチで取り組む企業です。ここではオムロンの取り組みや評価について解説します。

オートメーション化で製造現場の課題に向き合うオムロン

オムロンは1933年の創業以降、機械ができる仕事は機械に任せ、人間は創造的な活動を楽しむべきだという考えのもと、オートメーション技術の進化に尽力してきました。この哲学は、創業者・立石一真の言葉として現代にも受け継がれています。

オムロンは、20万点を超える制御機器の組み合わせで、効率化や新しい価値の創出を目指して様々な制御アプリケーションを開発。グローバルにその技術を展開しています。近年、人手不足が進む中での機械化・自動化の必要性や、労働者のワークライフバランスと働きがいの両立を目指し、持続可能な未来社会の実現に向けての取り組みを進めています。

オムロンの取り組みとは?人を超える自動化

生産の現場で高品質な製品を効率的に生産するには、「人」「機械」「材料」「方法」という4つの要素の調和が必須です。しかし、これらの要素に起こる微細な変動を捉えて適切に調整・制御するのは、従来は人の手によるものが中心でした。

オムロンは先進的なアプローチを採用し、各種のセンシング技術や設備監視技術を用いて、これらの微細な変動を自動で検知・対応するシステムを開発。さらに、未来の変動や問題を先取りして予測し、前もって対応する「予測制御」も導入しました。これにより、人の介入を最小限にして、継続的に高品質な製品を生産する自動化された設備の実現を果たしました。

第10回ロボット大賞で経済産業大臣賞を受賞

オムロンのLD/HDシリーズは、第10回ロボット大賞で経済産業大臣賞を受賞しました。この賞は、日本のロボット技術の発展とその利用の拡大を目指し、特に優れたロボットや関連技術、またロボット技術の研究開発や活用に対する取り組みを称えるためのものです。経済産業大臣賞はロボット大賞の中でも、全ての部門や分野が授賞対象となっており、その中でオムロンのLD/HDシリーズが選ばれたことは、非常に高い評価を受けたことを示しています。

その受賞の背景には、AMRとしての完成度の高さや先進的な技術を取り入れての実用的なシステムの構築が挙げられます。特に、システムインテグレーター(SIer)との連携が可能であることから、さまざまな分野への適用が期待されている点が評価されました。さらに、40カ国以上での実績と、3,000台を超える導入実績は、その信頼性と実用性を証明しています。


海外メーカーが主流と言われるAMR業界において、40カ国以上3,000台を超える導入の実績を誇るオムロンは、国内メーカーとしてその技術力と信頼性を証明しています。

その成功の背後には、オムロンの持続的な技術への取り組みと、製造業の課題に真正面から立ち向かう姿勢があります。今後もAMR業界をリードする存在としての期待が高まっています。

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