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AMRの価格は高額?導入にかかる費用とポイントを紹介 | 搬送ロボットガイド

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AMRの価格は高額?導入にかかる費用とポイントを紹介

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公開:2023.09.27 更新:2024.10.07

AMRの価格は高額?導入にかかる費用とポイントを紹介
画像出典先:MIR|MiR200

AMR(自律移動ロボット)の導入は、企業にとって大きな投資となるため、その価格や導入費用を事前にしっかりと把握することが重要です。AMRの価格は1台あたり数百万円から数千万円に及び、初期投資が高額になることが一般的です。

しかし、運用コストやシステムのカスタマイズ費用も含め、導入後の効果を最大化するためには、複数台の導入やリスクアセスメントが欠かせません。

AMRの一般的な価格は?導入にかかる費用

AMRの導入を検討するにあたって、価格や導入費用は重要な問題です。AMRの価格についてはメーカーや製品によって変わりますが、一般的な価格について解説します。

AMRにかかる費用と一般的な価格

AMR(自律移動ロボット)の導入には、一般的に高額な費用がかかります。AMR本体の価格は、1台あたり数百万円から、場合によっては数千万円に達することもあります。さらに、AMRを運用するにはWi-Fi環境が必要で、物流現場にインターネット環境がない場合は、新たに回線を導入するためのネットワーク費用が発生する可能性があります。

また、導入後に不具合や故障が発生した場合には、修理費用がかかることも考慮する必要があります。このように、AMRの導入には高額な初期投資が必要となるため、その費用を何年で回収できるかを事前に計算しておくことが重要です。

最近では、一度に大きな資金を用意することが難しい企業向けに、月額制でAMRを利用できるサブスクリプションプランも提供されています。月額10万円以上で利用できるプランが増えており、初期費用を抑えてAMRの利便性を体験できるため、注目されています。

効率化のためには複数台導入が必要

AMR(自律移動ロボット)を企業が導入する際、作業効率の向上や省人化を効果的に実現するためには、1台だけではなく、複数台の導入が一般的です。例えば、4台のAMRロボットと、それに連動するトップモジュールや移動式カートなどを導入することが考えられます。これに加えて、運行管理システムや自動充電器も必要になることが多いです。

このような基本的なシステムを構成する場合、初期導入費用はおおよそ2,500万円から3,000万円程度かかるとされています。また、導入後には、システムの運用やメンテナンスにかかるランニングコストも考慮する必要があります。特に複数台を導入する場合、このランニングコストも増大する可能性があります。

さらに、AMRの導入には、現場の具体的な条件や環境に合わせたシステムのカスタマイズが不可欠です。これにはシステムエンジニアが現地での調整や設定に数日間を費やすことがあり、その結果、追加で1,000万円程度の費用が発生することもあります。

このように、複数台のAMRを導入するには高額な費用がかかりますが、長期的には作業効率の向上や人件費の削減などのメリットが期待できるため、企業にとっては投資価値がある選択肢となります。

最終的に、AMRの導入を検討する際は、ハードウエアの費用だけでなく、運用コストやカスタマイズ費用も総合的に考慮し、総費用対効果をしっかりと評価することが必要です。

AMRを導入する手順は?

AMRを導入する際には、計画策定から運用開始まで、複数の重要なステップが存在します。以下にそれらの主要なステップと、その中での具体的な内容を解説します。

1.計画策定

導入を決定する段階から、運用を開始するまでの全体の計画を策定します。これには、必要な期間や予算、目的の再確認などが含まれます。

2.ロボットの選定

物流作業の工程やニーズに合わせて、最も適したロボットのモデルやタイプを選択します。

3.ロボットのチューニング

選定したロボットを現場の環境や要件に合わせてチューニングします。これには、特定の作業を効率よく実行するための細かな設定調整などが含まれます。

4.現場環境設計

ロボットの動作に支障を来さないよう、また作業者の安全を確保するための現場の環境を設計します。

5.ソフトウエアの開発・統合

AMRの導入が具体化すると、倉庫の管理システムや入出庫管理システムとの連携を考慮したソフトウエアの開発や統合が進行します。このステップでは、3~4ヶ月の期間が要されることが多いです。

6.テストとトレーニング

ロボットの納品後、現場での動作テストや、スタッフ向けの操作トレーニングが行われます。この段階での調整や疑問の解消が2週間程度を要することが多いです。

7.アフターサポート

本番運用が始まった後も、導入したベンダーのエンジニアが一定期間、現場に滞在し、トラブルや課題への対応、チューニングを行います。このような綿密なアフターサポートは、ロボットの安定した運用を保証する上で非常に重要です。

最終的に、物流ロボットの導入は単なるハードウエアの設置だけでなく、上記のようなさまざまなステップを経て進められるものです。したがって、ベンダー選びの際には、アフターケアやサポート体制も重要な判断基準です。

AMR導入のポイントとリスクアセスメント

AMRを導入して価格以上の効果を得るためには、いくつかのポイントがあります。また、トラブルやリスクを想定して事前にリスクアセスメントを適切に行うことで、AMRの安全な導入と運用が可能です。

AMR導入のポイント

AMR(自律移動ロボット)を導入する際には、成功のためにいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。まず、明確な作業フローの確立が必須です。AMRと作業者の役割分担を明確にすることで、効率的な運用が可能になります。

具体的には、AMRがどの作業を担当し、どこからどこまでを自動で処理するのかを事前に決めておくことが重要です。たとえば、AMRが物品の搬送を担当する場合、その運搬区間やタイミングをあらかじめ設定し、作業者がどの段階で介入するかを決めておく必要があります。

次に、トラブル対応の準備が重要です。AMRの導入後には、予期せぬトラブルや不具合が発生する可能性があります。これに備えて、トラブルが発生した際にどのように対応するかのマニュアルを準備しておくことが不可欠です。また、サポート体制の確認も必要です。

最後に、定期的な効果検証と改善が必要です。AMRを導入した後、その効果が期待通りに出ているかを定期的に評価することが重要です。例えば、導入当初に設定した目標に対して、AMRがどの程度貢献しているか、または効率の改善がどのように進んでいるかを定量的に測定します。

その結果、もし期待していた効果が得られていない場合は、フローの見直しや設定の調整を行うことが推奨されます。さらに、現場の条件が変わった場合や新たな課題が発生した場合にも、AMRの運用方法を柔軟に改善していくことが求められます。こうした定期的な検証と改善を繰り返すことで、AMRの導入効果を最大限に引き出すことができます。

AMRのリスクアセスメント解説

AMR(自律移動ロボット)を導入する際には、リスクアセスメントを行うことが非常に重要です。これにより、潜在的な危険を事前に把握し、安全対策を講じることができます。

1.機器の制限の確定

まず、AMRや関連する機器の使用範囲や設置環境、稼働時間などの詳細を明確にします。例えば、AMRがどのエリアで作業するのか、どのような環境下で稼働するのかを事前に確認しておくことで、機器の制限や特性を理解しやすくなります。

2.危険源の特定 

次に、AMRやその周辺機器が動作する際に考えられる危険や事故の原因を特定します。例えば、AMRが走行中に物を落とす、他の設備や人と衝突するなどのリスクが考えられます。

3.リスクの見積もり 

続いて、特定した危険源について、それぞれのリスクを見積もります。ここでは、事故が発生した際の重篤度(どれほどの影響があるか)、発生の可能性(どれくらいの確率で起こるか)、頻度(どれくらいの頻度で起こりうるか)を基に、リスクを数値化します。これにより、どのリスクがどれだけ重大かを具体的に把握できます。

4.リスクの評価  

最後に、見積もったリスクを評価します。数値化されたリスクを基に、どのリスクが高いか、低いかを判断し、高いリスクが特定された場合は、適切な対策を講じる必要があります。

このように、AMRの導入時には、リスクアセスメントを通じて潜在的なリスクを事前に評価し、必要な安全対策を講じることが重要です。これにより、AMRを安全かつ効果的に運用することが可能になります。


AMR(自律移動ロボット)の導入には、価格や導入費用、効率化のための複数台導入が重要なポイントです。AMRの価格は1台あたり数百万円から数千万円に及び、さらにWi-Fi環境やカスタマイズ、ランニングコストなども考慮する必要があります。

複数台のAMRを導入する際の初期費用は2,500万円から3,000万円程度が一般的です。また、導入には計画策定から運用開始までの複数のステップがあり、特にリスクアセスメントが重要です。

リスクアセスメントでは、機器の制限や危険源を特定し、リスクを見積もり、評価することで、適切な安全対策を講じることが求められます。これにより、AMRを安全かつ効果的に運用し、長期的な投資価値を引き出すことが可能になります。

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