倉庫と工場の効率化を実現するZMPの自動運転技術とは? | 搬送ロボットガイド
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倉庫と工場の効率化を実現するZMPの自動運転技術とは?
公開:2024.10.21 更新:2024.10.21
ZMPは自動運転技術とロボットを活用し、物流業界の課題解決に取り組んでいます。自社開発のハードウェアとソフトウェアにより、10年以上の実績を持つ自動運転システムを提供。特に労働力不足への対応として、さまざまなロボットを導入し、効率化を進めています。自動運転パーソナルモビリティ「RakuRo」は、簡単な操作で移動でき、幅広い世代に利用されています。
目次
自動運転技術で物流の課題に取り組むZMP
ZMPは自動運転技術とロボットを活用し、物流業界の課題解決に貢献しています。自社開発のハードウェアとソフトウェアにより、実証試験を経て自動運転技術を実用化。また、社会インフラとしてのロボットを普及させ、労働力不足に対応し、物流の効率化を図っています。
◇自動運転技術で強み
ZMPは、自動運転技術の分野で10年以上の開発実績を持つ、日本初の自動運転ベンチャー企業です。自社でハードウェアとソフトウェアを一貫して開発できることが、同社の大きな特徴です。これまでに360台以上の自動運転システムを導入しており、その実績は業界内で高く評価されています。
RoboCarシリーズは、ラジコンカーサイズからミニバンまで幅広くラインナップされ、実験や実証試験に使用されています。この技術は実証実験や走行試験を通じて多岐にわたり活用されており、単なる開発ツールの提供にとどまりません。物流をはじめとする様々な産業における自動運転技術の実用化や商業化に貢献しています。
◇ロボットを社会インフラに
「ロボットを社会インフラにする」というビジョンを掲げて、ZMPは先進的なロボット技術を駆使し、物流業界のさまざまな課題に取り組んできました。特に、2024年問題として知られる物流業界の深刻な人手不足に対し、ZMPのロボットが重要な解決策として注目されています。
例えば、歩行速度で移動可能な「RakuRo」や、宅配に特化した「DeliRo」といったロボットは、効率的な配送サービスを実現しています。これにより、ロボットを日常生活や産業に組み込む取り組みが進められています。さらに、ロボット管理クラウドシステム「ROBO-HI」を活用することで、都市や施設単位で複数のロボットを一括管理することが可能です。
このシステムは、物流の自動化や最適化を促進し、労働力不足の解消に貢献するだけでなく、物流業務全体の効率化にも大きく寄与しています。ZMPのロボット技術は、今後も社会の基盤としての役割を強化していくことが期待されています。
自動運転車でお花見もできるRakuRo
ZMPの「RakuRo」は、自動運転パーソナルモビリティで、歩行速度で移動できる革新的な移動手段です。専用アプリで目的地を選ぶだけで自動的に移動でき、操作が簡単なため、幅広い世代の人々が利用可能です。シニアカーや電動車椅子とは異なり、手動操作は不要で、LEDパネルにより周囲とコミュニケーションが図れるのも特徴です。コンパクトな設計で狭い道でも小回りが利き、充電1時間で約4時間の走行ができる実用性も高いです。
◇歩行速モビリティRakuRoとは?
RakuRoは、一人乗りの自動運転パーソナルモビリティです。歩行速度で公道や歩道を移動できるため、革新的な移動手段として注目されています。利用者は専用アプリで目的地を選ぶだけで、自動的に安全に移動を楽しむことができます。操作に手間をかける必要がなく、非常に便利です。
シニアカーや電動車椅子と異なり、ジョイスティックなどの手動操作は不要で、使いやすさが魅力です。また、RakuRoには進行方向や停止状態を周囲に示すLEDパネルが搭載されています。この機能により、歩行者との自然なコミュニケーションが可能です。
コンパクトな設計により、狭い道でも小回りが利き、利便性が高まっています。充電1時間で約4時間の走行が可能なため、日常的な移動手段としても十分な実用性を誇ります。これにより、さまざまなシーンでの活用が期待されています。
◇自動運転でお花見も開催
ZMPの自動運転ロボット「RakuRo」を使用したお花見ツアーが、定期的に開催されています。このツアーでは、誰でも簡単に自動運転車に乗りながら、移動しつつ桜を楽しむことが可能です。所要時間は約30分から1時間で、ゆったりとした時間の中でお花見を満喫できます。
免許や年齢制限がないため、子どもから高齢者まで幅広い世代が気軽に参加できるのが大きな魅力です。さらに、最新の自動運転技術を活用しているため、ソーシャルディスタンスを保ちながら安全に移動でき、安心してお花見を楽しむ新しいスタイルのイベントとなっています。これにより、多くの人々が桜を愛でる機会を楽しめるようになっています。
倉庫・工場に最適~carriroの導入と柔軟性とは?
CarriRoは、導入のしやすさと拡張性、優れたコストパフォーマンスを兼ね備えた物流支援ロボットです。磁気テープや大規模な工事を必要とせず、簡単にルート設定ができるため、倉庫や工場のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。さらに、初期導入時に必要な機能だけを選択し、後から追加可能な点も大きな魅力です。
◇carriroの強み
CarriRoの強みは、導入のしやすさと拡張性、そして優れたコストパフォーマンスにあります。従来のAGV(自動誘導車両)とは異なり、CarriRoは磁気テープや大規模な工事を必要とせず、ランドマークを設置するだけで簡単にルート設定が可能です。これにより、倉庫や工場の配置変更も柔軟に行うことができます。
さらに、CarriRoは拡張性に優れており、初期導入時に必要な機能だけを選んで導入することができます。その後、業務の変化に応じて機能を追加することも可能です。自動運転技術のノウハウを活用することで、高いコストパフォーマンスを実現しており、リーズナブルな価格で最大限の効果を得ることができるのも大きなポイントです。
◇物流の2024年問題に対応
CarriRoは、物流の2024年問題に向けて工場や倉庫での作業負荷を軽減し、省人化を支援するソリューションとして注目されています。「搬送作業をより楽しく、快適に」をコンセプトに開発された物流支援ロボットであり、自律移動モード(無人搬送)やジョイスティック操作によるドライブモード、ビーコンに追従するカルガモモードなど、多彩な機能を備えています。
さらに、ロボット管理プラットフォーム「ROBO-HI」と連携することで、エレベーターや他の業務システムと統合し、効率的な物流運用が実現可能です。加えて、カゴ台車や六輪台車の牽引、自動での連結・離脱が可能なオプションも備えており、柔軟な運用が可能となっています。
carriroの導入で省人化を達成

カリツー株式会社では、人手に依存した業務内容や24時間稼働の物流センターが抱える労働負担の増加と人手不足が課題となっていました。これらの問題を解決するため、搬送作業の効率化を図り、レイアウト変更にも柔軟に対応できるCarriRoを導入しています。CarriRoは、簡単にランドマークを貼り替えることで導線を変更でき、パレット搬送にも適している点が評価されました。導入後は、倉庫内の搬送作業をCarriRoが担うことで、昼勤と夜勤のそれぞれで1名ずつの人員削減を実現し、効果的な省人化を達成しています。
◇カリツー株式会社
カリツー株式会社では、24時間稼働の物流センターにおいて、人手に依存した業務内容や増加する労働負担が課題となっていました。このような状況下で、人手不足も深刻化しており、業務の効率化が求められていました。これらの問題を解決するため、同社は搬送作業の効率化を図るとともに、レイアウト変更にも柔軟に対応できるCarriRoを導入しています。
CarriRoの導入により、簡単にランドマークを貼り替えることで導線を変更でき、特にパレット搬送に適している点が高く評価されました。導入後は、倉庫内の搬送作業をCarriRoが担うことで、昼勤と夜勤それぞれで1名ずつの人員削減を実現しました。この結果、効果的な省人化が達成され、作業環境の改善にも寄与しています。
◇SBS東芝ロジスティクス株式会社
SBS東芝ロジスティクス株式会社の大阪拠点では、フォークオペレーター不足が深刻な課題となっていました。特に、海外からの多量の入荷に対して時間外労働で対応せざるを得ない状況が続いていました。このため、同社はCarriRoの導入を決定しました。
電材系エリアにCarriRoを導入した結果、フォークリフト従事者の負担が軽減され、作業負荷の分散に成功しています。導入後、CarriRoが搬送作業を担うことで1名分の工数削減が実現しました。これにより、作業員が主要業務に集中できる環境が整い、全体の効率向上にも大きく貢献しています。
◇ヤマト運輸株式会社
ヤマト運輸株式会社では、広大な仕分けターミナル内でのロールボックスパレットの手動搬送が大きな負担となり、省人化と省力化が課題となっていました。この問題を解決するため、CarriRoの導入が進められました。
CarriRoの導入により、自動搬送が実現し、作業員の負担が大幅に軽減されています。CarriRoは搬送ルートの設定や変更が容易で、作業員も短期間で操作を習得できるため、運用に関する負担も軽減されています。また、既存のロールボックスパレットをそのまま使用できる点が高く評価されており、運用効率が向上しました。これにより、無駄な作業が減り、安全な作業環境の整備にも貢献しています。
ZMPは、自動運転技術とロボットを活用し、物流業界の課題解決に取り組んでいます。自社開発のハードウェアとソフトウェアを用いて、自動運転技術を実用化しており、10年以上の開発実績があります。これまでに360台以上の自動運転システムを導入し、その高い評価を得ています。
特に、労働力不足が深刻な物流業界に向けて、ZMPは「RakuRo」や「DeliRo」といったロボットを展開。これにより、効率的な配送サービスを実現しています。また、ロボット管理クラウドシステム「ROBO-HI」を利用することで、複数のロボットを一括管理し、物流の最適化を図ることが可能です。
「RakuRo」は、歩行速度で移動できる自動運転パーソナルモビリティで、専用アプリを使って簡単に目的地を設定できます。手動操作が不要で、LEDパネルで周囲とコミュニケーションができる点が魅力です。これにより、幅広い世代の人々が安全に利用でき、さまざまなシーンでの活用が期待されています。
