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ニデックドライブテクノロジーが提供するS-CARTの特徴や強みは?無人搬送台車についても解説 | 搬送ロボットガイド

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ニデックドライブテクノロジーが提供するS-CARTの特徴や強みは?無人搬送台車についても解説

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公開:2023.09.27 更新:2023.09.27

ニデックドライブテクノロジーが提供するS-CARTの特徴や強みは?無人搬送台車についても解説
画像出典先:無人搬送台車 S-CART-V100 | ニデックドライブテクノロジー株式会社

搬送ロボットは多種多様であり、それぞれが異なる特徴を持っています。どの搬送ロボットを選択するかは、導入時に非常に重要な判断ポイントとなります。本記事では、ニデックドライブテクノロジーが提供する、先進的な搬送ロボット「S-CART」に焦点を当てて解説します。

「S-CART」の独自の優れた特性を知ることで、搬送ロボットの選択の幅が広がることでしょう。さらに、無人搬送台車(AGV)の基本的な特徴や種類、導入時のポイントについても触れますので、搬送ロボットの導入をご検討中の方は、これからの内容を是非参考に、最適な選択を進めてください。

無人搬送台車(AGV)とは?導入のポイントやメリット

S-CARTについて説明する前に、無人搬送台車(AGV)について触れておきたいと思います。数多くの搬送ロボットの中から、AGVを選択する際のメリットや導入のポイントについて、しっかりと理解しておくことが重要です。

無人搬送台車(AGV)とは?

AGV、すなわちAutomatic Guided Vehicle(無人搬送車)は、その名の通り人の手を必要とせずに物品の運搬を行うロボット技術を指します。特に工場や倉庫などの環境で多く活用され、上に荷物を積載したり、他の物体をけん引して移動することが可能です。そして、AGVの特徴はその多様性にあります。運搬する物の大きさや重量に応じて、さまざまなサイズや形状のAGVが存在します。

AGVの種類

AGVの主な3つの種類について、種類ごとの特徴を解説します。

積載型

荷物をAGVの台車に載せて運ぶもの。人やコンベアーによって荷物を積み込むことができ、段ボールやボックス型コンテナなどを運ぶのに適しています。

低床型

AGVが物の下に潜り込んで、それをリフターで持ち上げて運ぶタイプ。特定の台車や棚の改造が難しい場合に利用されます。

牽引型

荷台やカゴを牽引して運ぶAGV。複数の物を一度に運んだり、異なるサイズの荷物を柔軟に運ぶことができるのが特徴です。

導入のポイントとメリット

最初にAGV導入のメリットについて解説します。まず、AGVにより運搬作業等を自動化する事により人員を他の生産活動に充てることができます。24時間の稼働が可能であるため、生産効率も大幅にアップします。

また、AGVを使用することで、重量物の手動運搬が不要となり、作業者の負担が減少します。また、高度なセンサー技術により、障害物を避けることが可能となるため、事故リスクも低下します。さらに、AGVはネットワーク化されており、リアルタイムでの運搬状況のモニタリングが可能です。これにより、生産性の改善点を明確にできます。

このようなAGV導入により上記のようなメリットがありますが、考慮すべきポイントも存在します。続いて導入のポイントについて解説していきます。

レイアウト変更の頻度の確認

工場や倉庫のレイアウトは、変化することが多いです。AGVの導入を考える際、どれだけの頻度でレイアウトが変わるのか、そしてそれに伴うAGVの走路変更のコストや工数を見積もることが重要です。

初期・維持コストの確認  

誘導用の磁気テープやプログラムの設定など、導入時や走路変更時のコストは非常に高くなることがあります。さらに、AGVのアップデートや他の機器との連携に関するコストも忘れずに考慮する必要があります。

現場の状況の確認 

AGVが実際に走行する場所の状態や条件を十分に確認することが必要です。狭い通路や特定の環境条件下での運用を前提として、外部機器との連携など具体的なニーズに基づいて、最も適したAGVのモデルやタイプを選択することが重要です。

無人搬送台車 S-CARTシリーズの魅力とは

ニデックドライブテクノロジーが提供する「S-CART」について。「S-CART」はこれまでのAGVでは苦手とされる障害物やレイアウトのずれなどにも柔軟に対応する、自由度の高い無人搬送台車です。「S-CART」の特徴と、自由度の高い搬送を実現した技術について解説します。

S-CARTの特徴と魅力

「S-CART」の主要な特徴は、レーザーセンサを使用して自らの位置を認識しつつ自動で移動できることです。加えて、高さ20cmの設計により、特定の場所に潜り込むことができるので、さまざまな用途に適応します。また、ガイドを必要とせず工場内で自由に動けるため、工場のレイアウトが変更されても簡単に適応できます。これにより、都度のルート設定の手間が不要となります。

さらに、このロボットはビジョンシステムを搭載しているため、従来の2Dのみの認識から、3Dでの環境認識が可能となりました。これによって、さまざまな障害物や変更点にも柔軟に対応できます。ニデックドライブテクノロジーはサポート体制も整っており、導入後も安心して「S-CART」を利用できます。

S-CARTの製品ごとの違い

S-CARTは、積載重量80gから1000g対応まで5種類の製品をラインナップしています。先に紹介した共通の特徴を持つ一方で、連続稼働時間やその他の性能には違いがあります。以下では、それらの特徴的な部分について説明します。

S-CART-V100・S-CART-V200

積載重量についてはS-CART-V100が100g、S-CART-V200が200gとなっています。これらのモデルは連続稼働時間が8時間でビジョンシステムによる自動運行も可能です。

S-CART-V500・S-CART-V1000 LFT

S-CART-V500の積載重量は500gで高さ30cm、S-CART-V1000LFTの積載重量は1000gで高さ16.5cmとなっています。これらのモデルは連続稼働時間が4時間です。

S-CART-Mini

S-CARTシリーズが持つ特長を引き継ぎ、レーザーセンサ、磁気テープ、そしてビジョン方式といったさまざまな誘導方法に適応できます。積載重量は80gで高さ21.7cmの小回りの利くコンパクトなモデルです。

S-CARTを提供するニデックドライブテクノロジー

ニデックドライブテクノロジー(旧:日本電産シンポ)は、1952年に京都で無段変速機メーカーとしてスタートし、1995年にニデックグループに加わりました。国内で初めての無段変速機を開発したことを皮切りに、現在ではさまざまな製品の開発を手掛け、成長を続けています。

2019年よりカンパニー制を採用し、減速機カンパニーとプレス機カンパニーの2つの事業部門を設け、それぞれの専門領域をさらに強化しています。減速機カンパニーでは、歯車を使用して機械の回転速度を制御する減速機を中心に取り扱っており、特に小型サーボモータ用減速機では国内トップのシェアを誇ります。

その他、無人搬送台車や計測機器、さらには世界初の電動ろくろなど、多岐にわたる製品を展開しています。この電動ろくろの開発は、日本の伝統文化にも寄与しています。

一方、プレス機カンパニーでは、同社のもう一つの主要技術として、プレス技術を展開しています。中でも、KYORIブランドの高速精密プレス機器は、国内外から高い評価を受けています。ニデックドライブテクノロジーは、ニデック三大精神「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」をベースに、時代のニーズに合わせて技術の進化を継続する企業です。


AGVの特徴や導入時のポイント、そしてガイドレスタイプのAGV、S-CARTについて詳しく解説しました。AGVの導入における懸念点として挙げられる、走路変更のコストや磁気テープの使用に関するコストなど、これらの問題を効果的に削減できるS-CARTは、その柔軟性と効率性から、コストだけでなく機能面でも非常に優れています。

搬送ロボットの導入を考える際は、今回紹介した製品や、その導入ポイントを参考に、現場の環境やニーズ、そして総合的なコストを考慮し、最適な製品を選択するよう心掛けましょう。

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