武蔵精密工業が提供するS-CARTの特徴や強みは?無人搬送台車についても解説 | 搬送ロボットガイド
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武蔵精密工業が提供するS-CARTの特徴や強みは?無人搬送台車についても解説
公開:2023.09.27 更新:2025.07.16
搬送ロボットは多種多様であり、それぞれが異なる特徴を持っています。どの搬送ロボットを選択するかは、導入時に非常に重要な判断ポイントとなります。本記事では、武蔵精密工業株式会社が提供する、先進的な搬送ロボット「S-CART」に焦点を当てて解説します。
「S-CART」の独自の優れた特性を知ることで、搬送ロボットの選択の幅が広がることでしょう。さらに、無人搬送台車(AGV)の基本的な特徴や種類、導入時のポイントについても触れますので、搬送ロボットの導入をご検討中の方は、これからの内容を是非参考に、最適な選択を進めてください。
目次
無人搬送台車(AGV)とは?導入のポイントやメリット
S-CARTについて説明する前に、無人搬送台車(AGV)について触れておきたいと思います。数多くの搬送ロボットの中から、AGVを選択する際のメリットや導入のポイントについて、しっかりと理解しておくことが重要です。
AGV、すなわちAutomatic Guided Vehicle(無人搬送車)は、その名の通り人の手を必要とせずに物品の運搬を行うロボット技術を指します。特に工場や倉庫などの環境で多く活用され、上に荷物を積載したり、他の物体をけん引して移動することが可能です。
そして、AGVの特徴はその多様性にあります。運搬する物の大きさや重量に応じて、さまざまなサイズや形状のAGVが存在します。
◇AGVの種類
AGVの主な3つの種類について、種類ごとの特徴を解説します。
積載型
荷物をAGVの台車に載せて運ぶもの。人やコンベアーによって荷物を積み込むことができ、段ボールやボックス型コンテナなどを運ぶのに適しています。
低床型
AGVが物の下に潜り込んで、それをリフターで持ち上げて運ぶタイプ。特定の台車や棚の改造が難しい場合に利用されます。
牽引型
荷台やカゴを牽引して運ぶAGV。複数の物を一度に運んだり、異なるサイズの荷物を柔軟に運ぶことができるのが特徴です。
◇導入のポイントとメリット
最初にAGV導入のメリットについて解説します。まず、AGVにより運搬作業等を自動化する事により人員を他の生産活動に充てることができます。24時間の稼働が可能であるため、生産効率も大幅にアップします。
また、AGVを使用することで、重量物の手動運搬が不要となり、作業者の負担が減少します。また、高度なセンサー技術により、障害物を避けることが可能となるため、事故リスクも低下します。さらに、AGVはネットワーク化されており、リアルタイムでの運搬状況のモニタリングが可能です。これにより、生産性の改善点を明確にできます。
このようなAGV導入により上記のようなメリットがありますが、考慮すべきポイントも存在します。続いて導入のポイントについて解説していきます。
レイアウト変更の頻度の確認
工場や倉庫のレイアウトは、変化することが多いです。AGVの導入を考える際、どれだけの頻度でレイアウトが変わるのか、そしてそれに伴うAGVの走路変更のコストや工数を見積もることが重要です。
初期・維持コストの確認
誘導用の磁気テープやプログラムの設定など、導入時や走路変更時のコストは非常に高くなることがあります。さらに、AGVのアップデートや他の機器との連携に関するコストも忘れずに考慮する必要があります。
現場の状況の確認
AGVが実際に走行する場所の状態や条件を十分に確認することが必要です。狭い通路や特定の環境条件下での運用を前提として、外部機器との連携など具体的なニーズに基づいて、最も適したAGVのモデルやタイプを選択することが重要です。
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無人搬送台車 S-CARTシリーズの魅力とは
無人搬送台車(AGV)は、製造業や物流業界における自動化の要として広く利用されています。しかし、従来のAGVには弱点もありました。たとえば、床に設置するガイド(磁気テープやライン)に依存していたため、レイアウト変更のたびに設定をやり直す必要がありました。また、障害物への対応が難しく、柔軟性にも限界がありました。
こうした課題に応えるかたちで開発されたのが武蔵精密工業株式会社の「S-CART(エスカート)」です。S-CARTは、高度なセンサー技術と独自の制御システムを組み合わせ、自由に走行できる柔軟な搬送を実現しています。
◇ガイドなしで自由に動けるS-CART
S-CARTの一番の特徴は、「ガイドが不要」だという点です。床にテープを貼ったり、センサーを設置したりする必要がなく、S-CART自身が周囲の情報を読み取りながら目的地へと向かいます。これは、レーザーセンサーや3Dビジョンカメラを使って、自分の位置を把握しながら安全に走行できる仕組みによるものです。
そのため、工場や倉庫のレイアウトを変更しても、S-CARTはすぐに新しい環境に適応できます。これは従来のAGVでは難しかった部分であり、S-CARTならではの大きな利点です。
◇小さなスペースでも活躍できる設計
S-CARTはコンパクトで、モデルによっては高さが20cm前後の超低床タイプもあります。このため、機械の下や棚のすき間など、これまで搬送が難しかった場所にも入り込むことができます。狭い通路や障害物の多い場所でも柔軟に対応できるため、設置場所を選ばず活用することができます。
◇多様な誘導方式に対応
S-CARTは「レーザー誘導」だけでなく、「磁気テープ誘導」や「ビジョン誘導」にも対応しています。これにより、すでにAGVが導入されている現場でも、そのシステムを活かしながらS-CARTを追加導入することができます。逆に、初めての導入であっても、現場の特徴に応じて最適な誘導方式を選べるのは大きなメリットです。
◇操作がかんたん、使いやすい
S-CARTの操作は非常にシンプルです。専用のタブレットやコントローラーを使って、ジョイスティックのように動かしたり、指でなぞってルートを教えるだけで、自動でそのルートを記憶して運行できます。専門知識がなくても扱えるため、現場の担当者でもすぐに使いこなすことができます。
◇現場にあわせて選べる豊富なラインナップ
S-CARTは搬送重量やサイズ、誘導方式の違いで多彩なモデルを展開。現場の用途やスペース、搬送物に応じて最適なモデルを選べます。
モデル名 | 外形寸法(mm) | 可搬重量 | 高さ(mm) | 誘導方式 | 走行速度 | 稼働時間 | 充電時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
S-CART-Mini | 550×440×350 | 60kg | 350 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | 120m/min | 80分 | 20分 |
S-CART-V100 | 790×630×200 | 100kg | 200 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | 60m/min | 8時間 | 1時間 |
S-CART-V200 | 790×630×200 | 200kg | 200 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | 60m/min | 8時間 | 1時間 |
S-CART-V500 | 900×700×300 | 500kg | 300 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | 50m/min | 4時間 | 1時間 |
S-CART-V1000 | 1100×1000×300 | 1000kg | 300 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | 30m/min | 4時間 | 1時間 |
S-CART-V1000-LFT | 1200×680×165 | 1000kg | 165 | 磁気テープ/レーザー/ビジョン | – | – | – |
S-CART-V500-GST | 860×660×300 | 500kg | 300 | 磁気テープ/レーザー | – | – | – |
S-CART-V1000-GST | 1200×800×300 | 1000kg | 300 | 磁気テープ/レーザー | – | – | – |
S-CART-V100-AMR | 790×630×200 | 100kg | 200 | レーザー | – | – | – |
S-CART-ピッキングAMR | 550×440×1000 | 45kg | 1000 | レーザー | – | – | – |
◇先進的な技術
S-CARTの賢さの裏側には、いくつかの先進的な技術があります。
まず、レーザーセンサーは周囲の壁や柱などの「特徴物」をスキャンして、現在位置を高精度に把握します。さらに、3Dビジョンカメラが天井や壁の構造も読み取り、変化の多い現場でも正しく動けるようになっています。暗い場所や逆光下でも対応可能な点も、実用面で高く評価されています。
また、S-CARTは「ランドマーク誘導」や「追従走行」にも対応しています。たとえば、床に貼った目印(ランドマーク)を認識して走行したり、人やフォークリフトの後を追いかけて動くこともできるのです。これにより、さらに柔軟な運用が可能になります。
◇現場にもたらす変化とメリット
S-CARTを導入することで、現場にはどんな変化があるのでしょうか。
まず大きいのは、「生産性の向上」です。従来、作業員が手作業で行っていた搬送作業をロボットが自動でこなすことで、作業効率が飛躍的に向上します。人はより付加価値の高い仕事に集中できるようになり、人員配置の最適化も進みます。
また、「安全性」も高まります。S-CARTは人や障害物を検知して自動で停止したり回避したりできるため、作業者と同じ空間で安心して使うことができます。狭い通路でも事故を防げる設計です。
さらに、設備の変更やラインの増設があっても、再設定の手間が少なく済むため、「運用の柔軟性」も高まります。拡張性の高い搬送システムとして、長期的な視点でも導入メリットは大きいといえるでしょう。
◇安心のサポート体制
S-CARTは、導入前の現場調査から、設置、初期設定、そして導入後のメンテナンスまで、一貫したサポート体制が整っています。操作方法や設定も丁寧に説明してもらえるため、はじめてAMRを導入する企業でも安心して利用できます。また、オプション機能や拡張パーツの提案も豊富で、導入後のカスタマイズにも柔軟に対応してもらえます。
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武蔵精密工業とは
武蔵精密工業株式会社は、愛知県豊橋市に本社を置く、自動車や二輪車の部品メーカーです。とくにトランスミッションやギヤ、ボールジョイントといった駆動系部品に強みをもち、世界各地の工場と取引先を持つグローバル企業です。二輪車のギヤにおいては世界でもトップクラスのシェアを持ち、日本国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど多くの地域で製品が使われています。
近年では、電動車や自動運転技術に対応した製品開発にも力を入れており、部品メーカーとしての枠を越えて、新たな分野にも積極的に挑戦しています。
◇ロボット事業への挑戦
武蔵精密工業は、従来の機械部品に加えて、AIやロボットの技術を活かした新しい製品やサービスの開発を進めています。そのなかでも特に注目されているのが、「AMR(自律走行搬送ロボット)」の導入と開発です。
AMRとは、自分でルートを判断して動き回り、荷物などを運ぶことができるロボットのことです。工場や倉庫などで人に代わって物を運ぶ役割を担います。武蔵精密工業はイスラエル企業と共同で「634 AI(むさしエーアイ)」という会社を立ち上げ、このAMRの中枢となる制御システム「MAESTRO(マエストロ)」を開発しました。
このシステムは、天井に取り付けたカメラとAIを使ってロボットの動きを管理する仕組みで、人や他のロボットとの衝突を避けながらスムーズに作業を進めることができます。
◇工場や倉庫での活用
武蔵精密工業は、自社の工場や物流センターでAMRの実証実験を進めており、すでにいくつかの拠点では実際に稼働を始めています。たとえば物流会社との協力のもと、倉庫内でパレットを運ぶ作業をAMRに任せる実験が行われました。人とロボットが同じ空間で協力しながら安全に作業を進めることができるよう工夫されており、その効果が確認されています。
今後は、日本国内だけでなく海外の工場にも導入を広げていく予定です。
◇環境にもやさしい取り組み
このAMR事業は、単に作業の効率を上げるだけでなく、環境への配慮にもつながっています。ロボットは電動で動くため、これまで使われていたガソリン車やフォークリフトと比べて、二酸化炭素の排出量を減らすことができます。また、エネルギーの使用を最適化するシステムとも組み合わせることで、より省エネな工場運営が可能になります。
会社名 | 武蔵精密工業株式会社 |
所在地 | 〒441-8074 愛知県豊橋市植田町字大膳39-5 |
電話番号 | 0532-25-8111 |
公式ホームページ | https://www.musashi.co.jp/ |
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AMRの導入を検討するならおすすめ企業3選
AMR(自律走行搬送ロボット)の導入を検討する企業にとって、信頼できるパートナー選びは非常に重要です。今回は、導入支援から運用サポートまで一貫して対応し、実績と技術力を兼ね備えたおすすめの企業を3社ご紹介します。
◇大喜産業株式会社

大喜産業株式会社は、1947年に設立された大阪市西区本社の機械系専門商社で、伝動機器から制御機器、物流搬送設備、協働ロボットまで幅広く取り扱っています。国内外の製造・物流現場における課題解決に向け、「お客様に寄り添う」を理念に、最先端技術を活用したソリューション提供に注力しています。
その中でも特に注目されているのが、自律走行搬送ロボット(AMR)です。大喜産業はデンマークのMobile Industrial Robots(MiR)社の国内正規代理店として、MiR250、MiR600、MiR1350の各種モデルやカート牽引に特化したMiR250Hookなどを取り扱っています。
これらはセンサーやカメラを活用し、磁気テープなどに依存せずに自己位置を認識して安全に走行する点で、従来型AGVにはない柔軟性と安全性を備えています。
導入事例
具体的な導入事例として、重政商店では、倉庫の拡張による人手不足という課題を解消すべく、MiR250Hookを導入しました。倉庫管理システムとの連携や、カゴ台車の牽引をラボで実機検証した上で導入を決定し、実際に運用が始まっています。

大喜産業は、自社ラボ(大阪・東京)でのデモンストレーションや顧客別のPoC(概念実証)支援にも力を入れており、導入前の現場検証を通じて最適なシステム提案を可能にしています。操作はタブレットやPCによる直感的なインターフェースで、プログラミングの専門知識がない現場担当者でも扱いやすく設計されています。
MiR導入により、重政商店様では単純搬送作業をロボットに任せることで、人材をより高度な業務へ再配置し、労働生産性を高めています。実際の効果として「作業時間の大幅削減」「人手削減」「安全性の向上」「稼働時間の最適化」などが報告されており、現場効率が飛躍的に向上しています。
また、AMRは人と同じ空間での協働が可能で、障害物や人をAIが認識して自律走行し、安全かつ効率的に物流・製造現場をサポートします。AGVでは難しかった環境変化への対応や現場レイアウト変更時の柔軟性も高く、工場や倉庫のスマート化に不可欠なテクノロジーとして期待されています。
今後、大喜産業はAMRを軸としたスマートロボティクスをさらに推進し、協働ロボットとの連携やエレベーター連携、パレタイジングシステムと組み合わせた総合ソリューションの提供を強化していく考えです。
会社名 | 大喜産業株式会社 |
営業本部 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6541-1987 |
営業本部東京オフィス | <住所> 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア4F <電話番号> 03-5219-1463 |
大阪支店 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6532-0751 |
東京支店 | <住所> 〒333-0815 埼玉県川口市北原台3-2-21 <電話番号> 048-297-1388 |
東京支店つくばオフィス | <住所> 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1-5-7 ダイワロイネットホテルつくば2F <電話番号> 029-817-4844 |
名古屋支店 | <住所> 〒452-0805 愛知県名古屋市西区市場木町416 <電話番号> 052-505-8201 |
東大阪支店 | <住所> 〒581-0861 大阪府八尾市東町4-1 <電話番号> 072-997-0123 |
京滋支店 | <住所> 〒520-3047 滋賀県栗東市手原3-2-3 <電話番号> 077-553-6155 |
四国支店 | <住所> 〒761-0301 香川県高松市林町2554-1 <電話番号> 087-868-4511 |
九州支店 | <住所> 〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下2-4-7 <電話番号> 092-441-0198 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://www.daiki-sangyo.co.jp/ |
ASEANなど海外展開や異なる産業業界への新規導入も視野に入れ、顧客の多様なニーズに応えるべく、導入支援から運用後のフォローまで一気通貫でサポートする体制の整備も進められています。
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さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇ラピュタロボティクス株式会社

ラピュタロボティクスは、2014年設立の東京発クラウドロボティクス企業で、ETHチューリッヒ発の技術を基盤に、自律走行搬送ロボット(AMR)などを含むロボット・ソリューションの提供を行っています。
主力のクラウドプラットフォーム「rapyuta.io」は、複数台ロボットの制御や連携を円滑に行う仕組みで、物流・製造現場のDXを支援しており、現在200名以上が在籍しています。
導入実績としては、物流倉庫でのピッキング支援に特化した「ラピュタPA‑AMR」があります。2020年に日本で初めて商用化された同製品は、2024年5月までに累計5,000万ピースの出荷を達成し、作業者の移動負担を軽減しつつ、生産性向上に寄与しています。
また、パナソニックやネスレ、ホンダロジコムなど幅広い業種で導入され、「人とロボットが協調する安全な作業環境」を実現しています。
会社名 | ラピュタロボティクス株式会社 |
所在地 | 〒135-0023 東京都江東区平野4-10-5 |
電話番号 | 03-3639-4911 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-pa-amr/ |
さらに、自動フォークリフト(AFL)や自動倉庫システム(ASRS)といった多様な製品群にも対応し、クラウド×AIによる群制御技術でロボット群の最適運用を可能にしています
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◇株式会社Piezo Sonic

大田区・世田谷区に拠点を構える株式会社Piezo Sonic(ピエゾソニック)は、圧電セラミックを駆動源とした「超音波モータ」の開発・製造・販売を主軸とし、モータ制御機器やIoTデバイス、自律移動ロボット(AMR)などの製品・サービスを展開しています。
同社はJAXAとの共同研究に基づき高トルク・静音性・電源オフ時に姿勢保持が可能な超音波モータを実用化。「磁気を使用しない設計によりMRI環境下でも使用可能」といった特性から医療機器や半導体製造装置との親和性も高く評価されています。
さらに同社は「Mighty(マイティー)」シリーズと呼ばれる、自律搬送ロボット(搬送用AMR)を自社技術と連携開発で提供。月面探査ローバー由来の凹凸走破技術を応用し、屋内外両対応で最大200 kg牽引、15 cm段差乗越えが可能なモデルもあります。
CES 2022では「Mighty‑D3.2」がInnovation Awardsを受賞するなど、国内外で技術力を高く評価されています。
会社名 | 株式会社Piezo Sonic |
所在地 | 〒143-0013 東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT森ヶ崎507 |
電話番号 | 03-6379-6020 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://www.piezo-sonic.co.jp/ |
同社は受託開発にも強く、超音波モータとロボティクス技術を組み合わせたIoT機器の共同開発・コンサルティング提供を得意とし、30社以上の協力メーカーと連携しながら製品化支援を行っています
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まとめ

AGVの特徴や導入時のポイント、そしてガイドレスタイプのAGV、S-CARTについて詳しく解説しました。AGVの導入における懸念点として挙げられる、走路変更のコストや磁気テープの使用に関するコストなど、これらの問題を効果的に削減できるS-CARTは、その柔軟性と効率性から、コストだけでなく機能面でも非常に優れています。
搬送ロボットの導入を考える際は、今回紹介した製品や、その導入ポイントを参考に、現場の環境やニーズ、そして総合的なコストを考慮し、最適な製品を選択するよう心掛けましょう。
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