OTTO MortorsのAMRの特徴と可能性!日本での普及が期待される理由 | 搬送ロボットガイド
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OTTO MortorsのAMRの特徴と可能性!日本での普及が期待される理由
公開:2023.09.27 更新:2023.09.27
2020年2月、カナダの企業の産業ブランド「OTTO Motors」が、日本での事業展開を本格的にスタートさせました。OTTO Motorsの日本市場進出は、北米を除いて初めてのことです。既に導入した企業での成功事例が報告されており、今後、その需要はさらに高まることが予想されます。本記事では、OTTO MotorsのAMRの特徴や、同社製品を取り扱っている代理店について詳しく解説いたします。
目次
OTTO MotorsのAMRが実現する効率性の向上
物流・生産現場において、生産性や効率性は重要な課題です。OTTOMotorsのAMRは高速で物を運び、カーブや複雑な経路でもスムーズに移動が可能な為、現場の生産性や効率性の向上にも貢献します。他にも優れた性能を持つOTTOMotorsのAMRについて解説します。
OTTO Motorsとは
OTTO Motorsは、カナダを拠点とする「Clearpath Robotics」の産業向けブランドです。製造施設や倉庫といった要求の厳しい産業環境において、先進的な自動運転技術を用いたマテリアルハンドリングのソリューションを提供しています。
極めて重要な状況下での運用において、その技術は高い信頼性を持つとされています。さらに、2020年2月には、日本のアルテック株式会社との提携を発表。この提携により、日本の製造や物流業界におけるOTTO Motorsの技術への注目が高まることが期待されています。
OTTO MotorsのAMR
OTTO Motorsが製造している自動搬送ロボット(AMR)は、工場や倉庫での荷物運搬を劇的に進化させています。このロボットは、センサー技術を活用して周囲の状況をリアルタイムで検知し、障害物を自動的に回避して進むことができます。そして、一台が障害物を感知すると、他のロボットもこれを認識し、最も安全で迅速な経路を選んで進むのです。
OTTOのAMRの利点は、人手を必要とする運搬作業を自動化することで、作業効率を大きく向上させる点です。例えば、工場での部品の運搬や、倉庫での商品の取り出し作業など、幅広く活用できます。
さらに、このロボットが単に物を運ぶだけでなく、高度な管理システムやオペレーティングシステム(OS)を持っているため、より効率的で柔軟な運搬が可能です。驚くべきことに、最大1900kgもの重さの荷物を、秒速2mで高速に運搬することもできます。
操作も簡単で、タブレットやPCを使って、直感的にロボットを指示できます。さらに、このロボットは非常に丈夫で、工場内での小さな衝突や日常的な使用にも耐えられるように設計されています。
OTTO Mortorsの製品の特徴
OTTOを扱う国内正規代理店、アルテックでも提供されているOTTO Motorsの代表的な2つの製品について詳細に解説します。
OTTO100
OTTO 100は、OTTO Motorsの小型の自律走行型搬送ロボットで、最大150kgの荷物を運べます。この小さなロボットは、62mmのリフトを使ってカートなどを牽引できます。
さらに、LiDARセンサーを使って周囲の障害物や人を検知し、それを避けて動くことができます。安全性を確保するために、360度の明るいインジケータや音声シグナルを使って、ロボットの動きや向きを周りの人々に知らせます。そして、強固な金属製の構造によって、さまざまな環境でもしっかりと動き続けます。
OTTO 1500
OTTO 1500は、OTTOシリーズの中で最も大型のAMRで、最大1900kgの荷物を運べる能力を持っています。このロボットは、特に大型のパレットやコンベア、リフターなどの取り扱いが必要な場所で役立ちます。
LiDARセンサーを使用して、障害物や人々を正確に検知し、回避しながら動きます。さらに、360度のLED照明と音声シグナルを備えているため、ロボットの動きを瞬時に把握し、作業者の安全を確保できます。
OTTO 1500の一番の魅力は、その驚異的な速度と運搬能力です。1900kgの重さまでの荷物を、秒速2mという高速で運ぶことができます。その性能は、長時間のテストと5年以上の経験に基づいており、高い信頼性があります。
OTTO Motorsの代表的な2つの製品について解説しました。OTTOは拡張機能も豊富にあり、基本の機能だけでなく、さまざまな追加機能を取り付けることができます。たとえば、リフトやコンベアのような既存の装置や、特別に設計されたロボットアームのようなカスタマイズ部品も取り付けられます。
電源や通信の接続部分も簡単にカスタマイズできるので、さまざまなニーズに合わせてアレンジが可能です。また、どんな装置を取り付けても、その頑丈なフレームのおかげで、どんな場所でもしっかりと動き続けることができます。
OTTO Motorsの代理店アルテックと導入事例
OTTOMotorsのパートナーであり、代理店のアルテックについてとOTTO Motorsとアルテック株式会社が提携した事で実現した自動車メーカーの導入事例について解説します。
アルテックについて
アルテックグループは、1976年に設立され、印刷や包装機械などの産業機械の商社事業やプリフォーム事業を中心に、国内外で活動しています。また、近年ではOTTOなどの自動搬送ロボットや物流の最新技術を提供しており、そのスマート化をサポートしています。
同社はカナダのClearpath Robotics Inc.との強力なパートナーシップを持っており、日本での自動搬送ロボットの普及と成功事例を積み上げてきました。この経験を生かし、ニーズに合わせた最適な導入支援を行っています。特に初めてのAMR導入に際して、自動搬送ロボットの基本から最新の活用事例、さらにはその実力や導入のコツまで、詳しくアドバイスを提供しています。
OTTOの導入事例を紹介
自動車関連の部品サプライヤー「株式会社ヒロテック」は、広島の本社工場で以前使用していた「磁気テープ式の無人搬送車両 AGV 8台」を、最新技術の「自律型搬送ロボットOTTO 3台」に置き換えました。この変更により、自動車のドアパネルの溶接工程での搬送作業の効率と生産性が大幅に向上しました。
また、この導入はヒロテックにとって2回目の経験です。2017年には、アメリカの子会社「HIROTEC AMERICA」で、OTTO Motorsのロボットを初めて導入し、スペアパーツの生産過程を効率的に自動化しました。この成功が、日本の工場でも同じ技術を導入する背景となっています。
アルテックの公式サイトを見るOTTO MotorsのAMRの特徴とOTTO製品を扱う国内代理店アルテックについて解説しました。OTTO MotorsのAMRは、その高度な技術と実用性で、物流・製造業界の生産性と効率性を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。
日本の企業「株式会社ヒロテック」が広島の工場でOTTO MotorsのAMRを導入し、搬送効率と生産性の向上を実現した事例は、日本市場でのその実力と普及の可能性を如実に示しています。これらの成功事例と、日本の製造業のニーズを背景に、OTTO MotorsのAMRの日本でのさらなる普及が大いに期待されています。
OTTO Motorsの公式サイトを見る