MiR社の魅力的なAMRとその販売代理店・大喜産業とは | 搬送ロボットガイド
企業情報
MiR社の魅力的なAMRとその販売代理店・大喜産業とは
公開:2023.09.27 更新:2026.02.18
自律型モバイルロボットのリーダー企業であるMiR社(Mobile Industrial Robots)は、2021年に売上で前年比42%の増加を達成しました。プレジデントのセーレン・E・ニールセンは、部品の供給不足の中でもMiRのAMRが高い信頼性と使い勝手で好評を博したことを強調しています。
本記事では評価の高まるMiR社の会社の概要や製品について解説します。また、国内でMiR社の製品を購入が出来る正規代理店である大喜産業についても詳しく解説します。
目次
AMRのリーディングカンパニーMiR社
MiR社は自律走行搬送ロボット(AMR)のリーディングカンパニーです。オーストラリア、日本、韓国での売上が特に注目されており、これをサポートするためにアジア太平洋地域でのチームの拡大や新しい営業担当者の採用が進められる注目のメーカーです。
| 会社名 | Mobile Industrial Robots |
| 代理店 | 大喜産業株式会社 |
| 代理店本社所在地 | 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 |
| 代理店本社電話番号 | 06-6532-0751 |
| 代理店本社営業時間 | 9:00~17:30 |
| Mobile Industrial Robots 公式ホームページ | https://mobile-industrial-robots.com/ja |
| 代理店公式ホームページ | https://www.daiki-sangyo.co.jp/ |
ここではMiR社や同社の販売するAMR製品の特徴について解説します。
MiR製品を開発するMiR社(Mobile Industrial Robots)
MiR社(Mobile Industrial Robots)は、デンマークを拠点とする自律移動ロボットのトップメーカーです。2013年に創業し、2018年までに全世界で2,000台以上を納入しており、特に先進的な自動化市場である米国で高いシェアを持つなど、グローバルに展開する企業として成長しています。
またMiR社は、最高品質の製品を提供することに注力し、安全で健康的な職場の促進と維持にも力を入れています。さらに、教育との連携を深めることで、社会全体への貢献を目指しています。
MiR社の製品の特長
MiR社のAMRは、人々の間を安全に動き回ることができるロボットです。搭載された多数のセンサーやカメラにより環境をしっかりと認識しながら、障害物を避けたり、必要な時にはすぐに停止することができます。
また、ユーザビリティの面でも優れており、一般的なパソコンやタブレット、スマートフォンから手軽に操作できます。さらに、ダッシュボードはカスタマイズ可能で、ユーザーのニーズに合わせて設定画面を最適化できます。柔軟性もMiR社ロボットの大きな強みです。
その他、オープンインターフェイスを採用しているため、さまざまなアプリケーションとの統合や対応が容易です。「MiRGo」というプラットフォームを通じて、多様なアプリケーションやアクセサリを提供し、ユーザーの物流や業務を更に効率化するサポートをしています。
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工場や倉庫の自動化に!MiR250の魅力を徹底解説

自律移動ロボット(AMR)の分野で注目を集めているMiR250。コンパクトな設計ながら高性能を誇るこのロボットは、物流や工場の効率化を目指す企業にとって強力なパートナーとなります。
サイズと積載力が魅力!MiR250の基本スペック
MiR250は、狭い場所にも対応可能なコンパクト設計が特長です。その上、しっかりとした積載能力を持っています。以下に主なスペックをまとめます。
- 本体サイズ:580 × 800 × 300 mm(高さ30 cmでエレベーターや狭い通路も問題なし)
- 最大積載量:250 kg(特定モジュールで300 kgにも対応)
- 最高速度:最大2.0 m/s(歩行スピードより速い)
- 重量:約97 kg
これらの特長から、MiR250はスペースの制約がある環境にも柔軟に対応できます。
長時間稼働可能!バッテリー性能が抜群
物流や製造現場では、ロボットが長時間動き続けることが求められます。MiR250は、その期待にしっかり応えます。
- 完全充電で積載時13時間、無積載時17時間の連続稼働が可能
- スタンバイ状態では最大22時間待機
- 急速充電オプションを活用すれば、1時間程度で充電が完了
バッテリー交換も容易で、業務の中断時間を最小限に抑えることができます。
障害物を自動回避!安全性能が優秀
MiR250は安全性にも優れています。先進的なセンサー技術により、周囲の状況をリアルタイムで把握します。
- 前後にSICK製レーザースキャナを装備
- Intel RealSense D435 3Dカメラで立体的な視認性を確保
- 8個の近接センサーでさらに精度を向上
これにより、動きの多い現場でも安心して運用できます。また、国際的な安全規格をクリアしており、電子機器製造現場にも対応するESDモデルも選択可能です。
用途に応じてカスタマイズ!豊富なモジュール
MiR250は、多彩なモジュールを取り付けることで、用途に合わせた柔軟な対応が可能です。以下はその一例です。
- MiR Hook 250:台車を検出して自動牽引
- MiR Shelf Carrier 250:棚やパレットの積載・搬送
- MiR Go:リフトやコンベアとの連携を強化
これらのモジュールにより、物流拠点や工場ラインなど、さまざまな現場に適応します。
導入するだけで業務が効率化
MiR250を導入することで得られるメリットは多岐にわたります。以下にそのポイントを挙げます。
- レイアウト変更不要:現場の環境をそのまま活用可能
- 人件費の削減:単純運搬作業を自動化
- 稼働時間の最大化:24時間運用可能でダウンタイムを大幅削減
こうした点から、初期投資を回収しやすく、長期的なコストパフォーマンスが高い製品です。
導入後も安心!サポート体制が充実
メンテナンスが簡単で、サポート体制も整っているため、導入後も安心して利用できます。
- 本体各部にメンテナンス用ハッチを配置
- 交換部品が簡単に取り外し可能
- MiR社が提供する24時間365日サポート
さらに、ファームウェアの定期的なアップデートで最新機能を利用できます。
MiR250は、コンパクト設計、高い積載能力、長時間稼働、安全性、拡張性を兼ね備えたAMRです。物流や製造現場での業務効率化を目指す企業にとって、導入を検討する価値のある一台と言えるでしょう。現場の自動化を推進するパートナーとして、MiR250をぜひ活用してみてください。
重量級でも俊足!MiR600で運搬業務を次のレベルに

MiR600は、自律移動ロボット(AMR)市場において最大600 kgの重荷物を扱える、大型かつ高性能なロボットです。高速度と安全性、さらにIP52の防塵防滴性能を備え、従来の搬送方法を大きく変えるポテンシャルを持っています。
重量級なのに俊足!基本性能を知る
MiR600は、600 kgもの重さを2.0 m/s(時速7.2 km)で駆け抜ける性能を備えています。長時間の稼働や狭所でのすれ違いにも対応できる優れたスペックです。
- 最大積載量:600 kg
- 最大速度:2.0 m/s(7.2 km/h)
- ロード面積:1 304 × 864 mm
- 本体寸法:長さ1 350 × 幅 910 × 高さ 322 mm、重量約240 kg
- 最小通路:2.7 m(小型保護領域設定時)〜3.5 m(標準)
大型ながら俊敏性を失っておらず、柔軟な配置が可能です。
長時間&スピーディーな稼働を実現
現場の効率性を支える稼働時間と充電性能にも注目。
- 最大積載時の稼働時間:約8.5時間、無積載時は最大11時間
- スタンバイ状態でも最大16時間待機可能
- 急速充電:10分の充電で最大2時間の稼働が可能(1:12の比率)
- バッテリー寿命:3,000サイクル以上確保
これにより、24時間体制の導入も現実的です。
頑丈で安心!IP52+安全規格対応
MiR600は、工場など過酷な環境に耐える設計と高い安全性を両立しています。
- IP52対応で粉塵や飛沫に強く、より厳しい作業環境でも運用可能
- ISO3691‑4など最新の安全規格準拠、13の安全機能搭載で衝突時には自動停止
- 前後に微細スキャン可能なSICK製レーザーセンサー、2基の3Dカメラ、8つの近接センサーで360°安全監視
人や機器との共存が求められる現場でも安心です。
多彩なモジュールでギアチェンジ自在
MiR600に合わせて使えるトップモジュールが豊富。パレット搬送やライン連携も視野に入ります。
- Pallet Lift 600:パレット(米EPAサイズ等)を自動で持ち上げて搬送可能。最大500 kgまで対応
- Pallet Rack や Conveyor Dock と組み合わせれば、搬送と積載・積卸を自動化
- ROEQ製ローラーやリフトモジュールとも互換あり、ライン連携のオプション拡張が容易
モジュール構成によって用途を柔軟に変えられます。
MiRソフトとの連携でフリート導入も簡単
MiR Fleetによる集中管理によって、複数台の群制御や運用最適化が可能です。地図作成やルート再計算も自動化され、シームレスな導入を後押ししてくれます。
MiR600を使うメリットとは?
- 重量物の高速搬送が可能になり、フォークリフトに頼らないレイアウトが実現
- IP52評価により、通常のAMRでは難しかった環境への導入が可能
- 使用者の安全性を重視した設計で、人との共存エリアでも安心して継続運用できる
- 運用時間の長さと急速充電で生産効率の最大化を図れる
導入後すぐに業務改善効果を実感できるポテンシャルがあります。
MiR600は、重いパレットを高速に、かつ安全に運ぶための強力なAMRです。防塵防滴性や安全規格対応、多彩なモジュール対応など、その汎用性と拡張性は工場・物流現場の自動化に大きな価値をもたらします。重量級の搬送を効率化したいと考えている現場では、MiR600は有力な選択肢となるでしょう。
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協働ロボット×自律移動ロボットによる次世代自動化ソリューション モバイルコボット

モバイルコボットは、Universal Robots社の協働ロボット(コボット)と、Mobile Industrial Robots社の自律移動ロボット(AMR)を統合した先進的なロボットシステムです。
この組み合わせにEnabled Robotics社が独自開発したソフトウェアとハードウェアを加えることで、単なる搬送ロボットにとどまらず、「移動しながら作業できるロボット」へと進化しています。
モバイルコボットはMiR250およびMiR600と互換しており、工場や倉庫などの現場環境において、人や設備と安全に連携しながら自律的に移動・作業を実行できます。
モバイルコボットでできること
モバイルコボットは、移動機能とロボットアームの作業能力を組み合わせることで、以下のような業務に対応できます。
・荷物の積み下ろし
・製品や部品の仕分け
・精密ハンドリング(繊細な部品の取り扱い)
・工程間の自動輸送
単なる「運ぶ」だけでなく、「その場で作業する」ことができる点が大きな特長です。
主な機能一覧
ER-ABILITY ソフトウェア
- スケジュール設定が簡単に行える直感的なユーザーインターフェース
- 詳細設定や高度な制御が可能なスーパーユーザー向け画面を搭載
- ブロックを組み合わせるドラッグ&ドロップ式プログラミング
- すぐに使える事前設定済みブロックを多数用意
- 独自のカスタムブロックを簡単に作成・追加可能
- スマートフォン、タブレット、PCから利用できるWebベース操作画面
ERビジョン
- マーカーによる高精度キャリブレーション(標準)
棚や設備などの固定位置マーカーを用い、1mm単位で迅速かつ安定した位置補正を実現 - 2D物体検出・テンプレートマッチング(標準)
平面上の対象物をマーカーなしで認識可能 - 3D物体検出・姿勢推定(オプション)
AIアルゴリズムにより、マーカー不要で物体の位置と最適な把持姿勢を自動算出
モバイルコボットを導入するメリットとは
- センサーや3Dカメラによる高精度なナビゲーションが可能
- リアルタイムで障害物を検知し、安全性を確保できる
- 段階的な導入が可能で、スモールスタートしやすい
圧倒的な力!重さ1.35トンを運ぶMiR1350

自律移動ロボット(AMR)の中でも群を抜く存在感を放つ MiR1350。最大1,350 kgという驚異の積載力とIP52規格の耐環境性を兼ね備え、フォークリフトレスで荷役を行う未来を現実にします。
最大1,350 kg!ヘビー級積載が当たり前に
MiR1350は、文字通り“重量級ロボット”です。PALLETをそのまま運べる高い積載性能が、物流・製造現場のレイアウト自由度を劇的に引き上げます。
- 最大積載量:1,350 kg
- 荷台サイズ:1,304 × 864 mm(EU/USパレット対応)
- 本体重量:約244–247 kg
この力で、パレットや重機材などの運搬をほぼ人手不要にできます。
速く、長く走る!稼働性能も一級品
重量級でも俊足をキープ。高速稼働と長時間運用を両立し、現場の生産性を大幅に向上させます。
- 最大速度:1.2 m/s(4.3 km/h)
- 最大稼働時間(無積載):9時間50分、最大積載時:約6時間45分
- スタンバイ時間:12時間30分
- 充電効率:10分充電で最大2時間の稼働(充電比率=1:12)
- バッテリー寿命:3,000サイクル以上
これらにより、24時間体制での運用も見えてくる高性能です。
IP52対応と13の安全機能で現場を守る
防塵・防滴性能に加え、TüV認定の安全機構を多数搭載。人や環境への影響を最小限に留めつつ、高負荷運搬を可能にしています。
- 防塵防滴規格:IP52
- 安全規格:ISO3691‑4準拠+TüV認定13機能
- センサー群:前後SICKレーザー、安全3Dカメラ×2、近接センサー×8
衝突回避や急停止機能が標準装備され、安全な現場共存を実現します。
幅広い運搬シーンに対応する拡張性
MiR1350にはモジュールを装着可能。トップモジュールやローラー搬送用カートとの連携で、様々な業務に対応できます。
- Pallet Lift用モジュールでパレットを自動持ち上げ(最大1,250 kg)
- ROEQ社製カート(TMS-C1500)で最大1,500 kgまで搬送拡張可能
- ROEQ TR1000ローラーで高さ調整も可能(MiR1350の場合最大1,000 kg対応)
これらにより、パレットや大型コンテナ搬送など多彩なワークフローに柔軟に応えられます。
なぜMiR1350を導入すべきか
重機のような力とAMRとしての柔軟性を兼ね備えたMiR1350。フォークリフトに頼らないレイアウト設計や24時間稼働体制が可能になり、次のようなメリットが得られます。
- 高所&重量物搬送も自律化で安全に
- IP52でほこりや飛沫があるラインにも対応
- 自動充電や安全機能で運用負荷軽減
- モジュール拡張で様々な現場ニーズに対応
フォークリフトの代替、ライン間搬送の自動化、高負荷物流の効率改善などにおいて、即効性のある投資効果が期待できます。
MiR1350は、「重くても安全・速く・自由に運ばせたい」そんな現場の声に応える最上位モデル。高度な安全性と環境適応力を維持しながら、ポテンシャルの高い運搬能力を自律運転で発揮します。重荷物の効率化を目指す現場では、有力な選択肢となるでしょう。
MiR1200 Pallet Jackが変える現場効率

自律移動ロボット(AMR)の新たな進化形がここにあります。MiR1200 Pallet Jackは、最大1,200kgのパレット搬送をAIで自動化し、フォークリフトに頼らない内製ロジスティクスを可能にします。この記事では、その魅力を詳しくご紹介します。
AIで高精度にパレットを読み取る
従来型の2D LiDARでは難しかった、ストレッチラップされたパレットや段積みの認識も、NVIDIA Jetson AGX OrinによるAIと3D視覚で瞬時に解析可能。ピック&プレイス動作が大幅に高速化されています。
高速かつ連続稼働に対応する実用性
倉庫・工場の搬送作業を止めない、強力な稼働性能を備えています:
- 最大速度:1.5 m/s(時速5.4 km)
- 最大積載量:1,200 kg(EUパレット対応)
- 連続稼働時間:最大10時間(フル積載時)
- 充電効率:10分充電で最大2時間稼働、充電比1:14
頑丈設計+安全基準クリアで現場も安心
IP52の防塵防滴性能に加え、最新の安全基準に完全準拠。人や機材と安全に共存できる設計です:
- IP52で粉塵・飛沫に強い
- ISO 3691‑4準拠、安全機能360°カバー
- 前後3基のSICKレーザー、5基の3Dカメラ、1基LIDAR、超音波センサー装備で全方位検知
現場操作もスムーズ!人に配慮した設計
扱いやすさに配慮された機能も充実:
- マニュアル操作用ティラー(ハンドル)を搭載しフォークリフト経験者にも扱いやすい
- AIによる着陸ゾーン・負荷ジャム検知機能付き
- 全高に及ぶ障害物検知能力で、地面だけでなく上空のフォークなども自動回避
他のMiRモデルともシームレスに連携
MiR Fleetソフトウェアを通じて、他のAMR(MiR250/600/1350など)と統合管理が可能。群制御やルート最適化によって、大規模自動化にも対応します。
MiR1200 Pallet Jackは、重量物搬送におけるAMRの最前線を行く製品です。AI搭載による高精度搬送、頑丈な設計、安全性能、そして他モデルとの連携力が融合し、フォークリフト不要で効率的な現場自動化を実現します。大量搬送や24時間運用を目指す倉庫や工場にとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。
MiR社のAMR導入事例
MiR Hook 250で往復約150メートルの搬送距離をカバー

樫山工業株式会社は、ドライ真空ポンプの製造で国内有数の規模を誇り、2023年5月に第二工場を拡張しました。しかし、現場にて移動距離の問題が発生してしまいます。
課題
第二工場の拡張により、工場内の製品搬送距離が最大で1日4kmに増加しました。人の往来が多く動線が常に変化する環境の中で、従来のAGVでは柔軟な対応が難しく、設置や制御にも課題がありました。
また、単純な搬送作業に人員が割かれ、付加価値の高い業務に十分なリソースを充てられない状況も課題となっていました。
対策
人との協調走行が可能なAMRを導入し、障害物回避性能と柔軟なナビゲーション機能を備えたMiR Hook 250を採用しました。
既存のカートと互換性があるため、工場レイアウトを大きく変更することなく運用を開始。まずは製造部門から出荷部門までの約150mの完成品搬送ルートで稼働させ、今後は部品搬送や半製品搬送ルートへの展開も検討しています。
効果
単純搬送作業から解放された人員を、工程のボトルネック解消など生産性向上に直結する業務へ再配置できるようになりました。また、主搬送ルートの自動化により作業時間の大幅な削減が期待されています。
さらに、自律走行によって事故リスクが低減し、安全性も向上。営業時間外の稼働も可能となり、タクトタイム短縮や待機時間削減にもつながっています。
MiR250で病院内の検体搬送を自動化

スウェーデンの2つの病院では、日々大量に発生する検体の搬送業務を効率化するため、AMRを導入しました。高度な自律走行機能とロボットアームを組み合わせることで、医療現場の負担軽減と安全性向上を実現しています。
課題
スウェーデンの2つの病院では、1日に6,000件から13,000件もの検体を取り扱っており、検体の搬送業務が大きな負担となっていました。検体は正確かつ迅速にラボへ届ける必要があり、取り扱いミスや遅延は許されません。
また、医療スタッフが搬送業務に時間を割くことで、本来注力すべき患者ケアに十分なリソースを確保しにくいという課題もありました。
対策
これらの課題を解決するため、協働ロボットアームを搭載したMiR250を導入しました。MiR250は、検体ラックを自動で収集し、安全なキャビネットに格納したうえで搬送します。
病院内ではドアの開閉やエレベーターの呼び出しも自律的に行い、ラボまでスムーズに移動します。搬送後は空になったラックを回収し、指定場所まで戻す一連の作業を自動化しました。
効果
検体搬送の自動化により、取り扱いの精度と安定性が向上し、ヒューマンエラーのリスクが低減しました。また、搬送にかかる時間と労力が削減されたことで、医療スタッフはより重要な患者対応や医療業務に専念できる環境が整い、業務効率と医療サービスの質の両立が実現しています。
MiR250とMiR250で物流拠点の安全性・生産性を向上

自動車技術業界のグローバルリーダーであるFORVIA Faureciaは、作業現場の物流自動化を推進するため、AMRを導入しました。安全性向上と生産性改善を同時に実現するため、グローバル規模でのデジタル化プロジェクトを展開しています。
課題
作業現場の物流は主に手作業やフォークリフト、スタッカー設備に依存しており、自動化はほとんど進んでいませんでした。その結果、人身傷害や職業性疾病のリスクが高い状況にあり、特に高負荷で危険性の高い工程の改善が急務となっていました。
さらに、Wi-Fi接続、独立したマッピング機能、フリート管理ソフトウェアなど、高度な自律化技術を備えたソリューションが求められていました。
対策
これらの課題を解決するため、Mobile Industrial Robots社の自律走行ロボットを導入。現在、ピーセク拠点では14台のMiRロボットが稼働しています。
高負荷対応のMiR600は完成品エリアで使用され、空パレットを組立ラインへ搬送し、満載パレットを物流エリアへ移送しています。一方、MiR250は倉庫から組立ラインへ部品を供給する役割を担っています。これらのロボットは24時間365日稼働し、3交代制すべてをカバーしています。
特に高度な用途として、倉庫から組立ラインへ搬送される大型部品(モノリス)の自動荷降ろしや、廃棄材料の自動回収を実現。また、結束機との連携など、複雑な工程も自動化しています。
さらに、MiR Fleetソフトウェアを活用し、屋内スクリプトと連動させることでライン間物流を最適化。ドアやゲートとの通信も自動化され、オペレーターの介入なしで運用可能な体制を構築しました。
効果
ロボット導入により、作業現場の安全性が大きく向上しました。高負荷作業の自動化によって事故リスクを低減し、安定した24時間稼働を実現しています。
また、モバイルロボットは作業現場に規律をもたらし、生産プロセスの安定性と信頼性を強化。特に3交代制すべてで安定稼働できる点が高く評価されています。
従業員は重労働から解放され、監督業務や生産活動、ロボットのプログラミングなど、より付加価値の高い業務へ集中できるようになりました。
複数のMiRを組み合わせて物流の自動化を実現

ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州に拠点を置くCours GmbH & Co.KGは、ガルバニック表面仕上げ分野で実績を持つ企業です。
ヴェルバート工場では約40名の従業員が勤務し、亜鉛ダイカストを中心とした多様な金属部品の仕上げを行っています。世代交代を契機に、同社は社内物流の自動化とプロセス近代化に取り組みました。
課題
表面処理業界では、材料搬送や製品キャリアの積み込みなど、多くの工程が人手に依存しています。Coursでも重量物の搬送作業が従業員の身体的負担となっており、効率化と品質向上の両立が課題でした。また、粉塵の多い環境や限られたスペースなど、ロボット導入にとって厳しい条件も存在していました。
対策
同社はマテリアルハンドリングの自動化を目的に、Mobile Industrial Robots(MiR)の自律移動ロボットを導入しました。採用されたのはMiR600およびMiR1350で、IP52の保護等級を備えたモデルです。
ロボットはセンサーやレーザースキャナーを活用し、人の往来が多い現場でも安全に走行します。1日約300件の搬送任務をこなし、最大1,100kgの荷物を運搬します。MiR Fleet管理ソフトウェアによる中央制御により、正確な配置と効率的な運用を実現しました。
さらに、既存の電気メッキ設備やERPシステム(Microsoft Dynamics Navision)とも連携し、REST APIを通じてデータ統合を行っています。
導入機種は以下の通りです。
・MiR600
・MiR1350
・MiR EU Pallet Lift 600
・MiR EU Pallet Lift 1350
効果
AMR導入から1年以上が経過し、同社は約11%の効率向上を達成しました。重量物搬送の自動化により従業員の負担が軽減され、より付加価値の高い業務へ注力できる環境が整いました。
また、大規模なインフラ改修を行うことなくレイアウト変更に柔軟に対応できる点も大きなメリットとなっています。安全性の向上、プロセス最適化、データ活用の高度化を通じて、Coursは業界内で先進的な自動化モデルを確立しています。
MiR250とMiR250 Hookでピッキング業務の安全性を向上

デンマークの老舗メーカー Vestfrost Solutions A/S社は、製薬・食品業界向けの冷蔵・冷凍ソリューションを製造する家族経営企業です。従業員約200名体制で、1日8時間の稼働で約200ユニットを生産しています。社内物流の効率化と安全性向上を目的に、AMRを導入しました。
課題
生産規模の拡大に伴い、倉庫から生産現場までの搬送業務が大きな負担となっていました。
従業員は1日あたり合計約50kmを歩いて部品や資材を搬送しており、さらに複数の有人トラックが工場内を高速で走行していました。この状況は、安全面のリスク増大や労働環境の悪化につながっていました。
同社にとって大きなテーマは、「安全性の向上」と「より良い労働環境の実現」でした。
対策
同社は Mobile Industrial Robots社のAMRを段階的に導入。現在はMiR250およびMiR250 Hookを含む計5台が稼働しています。
倉庫で従業員が部品をピッキングし、それをMiRロボットが生産ラインへ自動搬送する仕組みを構築しました。
この導入により、工場内搬送の約80%をロボットが担う体制へ移行。従来使用していた3台のトラックを撤去し、従業員が歩いていた長距離移動もロボットに置き換えました。
効果
AMRの導入により、工場内の安全性が大きく向上しました。高速で走行していたトラックが削減され、落ち着いた作業環境が実現しています。
また、倉庫から生産現場までの物流フローが最適化され、業務効率が向上。従業員の雇用を減らすことなく、搬送業務に費やしていた時間をより付加価値の高い業務へ振り向けることが可能になりました。
MiR250で生産ライン物流を最適化

中国南京にある Kimball Electronics (Nanjing) は、高耐久性電子製品を世界中に供給する主要生産拠点です。高需要かつ複雑な生産プロセスに対応するため、同社は2021年に2台の MiR250を導入し、工場内物流の効率化と従業員の負担軽減を実現しました。
課題
Kimball Electronics Nanjingでは、高い顧客需要と複雑な生産プロセスに対応する必要がありました。従来の搬送作業は従業員による手作業に依存しており、効率性や安全性の向上が求められていました。また、原材料の不足や供給の不確実性への対応も課題でした。
対策
同社は2021年に2台のMiR250を導入しました。1台はライン終端から積載済み台車を自動搬送し、もう1台はライン前方への材料搬送や複数タスクを担当しています。
AMRは充電・スケジュール管理を統合して集中制御され、既存施設の改修なしで導入可能です。また、プログラミングの専門知識がない従業員でも操作でき、安全な自律移動と障害物回避機能を備えています。
効果
2台のMiR250はそれぞれ2名分の作業を代替し、人件費と作業負担を大幅に削減しました。24時間年中無休で稼働することで生産ライン全体の物流効率が向上し、従業員は手作業から解放され、組立や管理業務など付加価値の高い作業に集中できるようになりました。
また、搬送経路の柔軟性が向上し、複数タスクを同時に管理できるようになったことで、安全性と生産性の両立を実現しました。
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MiR社を含めた協働ロボットから最適なものを提案する大喜産業

引用元:大喜産業株式会社
大阪市に本社を持つ大喜産業は、80年以上の長い歴史を持ちながらも、絶えず成長と革新を追求する企業です。現代の社会課題、特に気候変動などの地球規模の問題にも積極的に取り組んでおり、持続可能な社会の実現を目指しています。
具体的には、モノづくりの中心として、機械要素部品や関連製品を幅広く取り扱い、これまでの経験と革新技術を活かしたトータルソリューションを提供しています。
さらに、日本国内に多数の営業拠点を持ち、各地での迅速な対応を実現。大阪や東京には特別な部門も設置し、DAIKIネットワークを通じて様々なモノづくり分野でのサポートを展開しています。
大喜産業のロボティクス事業
大喜産業は、製造業の現場での人材不足解消や効率向上のための協働ロボットを提供しています。この協働ロボットは、人と同じスペースで作業が可能なため、既存の製造ラインのリデザインなしに導入ができます。
これにより、人材をより効果的なタスクに集中させることができるのです。
大喜産業のラインアップには、様々な協働ロボットが取り揃えられています。上記で紹介したMiR製品を始め、ROEQのソリューションは、カートやラック、リフター、ローラーなどを含む多岐にわたる物流対応ツールを提供しており、工場や倉庫での幅広い物流ニーズに対応します。
台湾のTM Robotは、内蔵カメラを活用して対象の認識や位置調整を行い、視覚的な作業が可能な協働ロボットを提供。また、デンマークのユニバーサルロボットは、安全機能が備えられており、特別な安全装置なしで使用できるという特長があります。
さらに、同社はSawyer、川崎重工業、OnRobot、THK、鈴野製作所といった著名な産業用ロボットメーカーとも提携し、多様なロボットソリューションを提供しています。これにより、お客様の多様なニーズに柔軟に対応できます。
| 会社名 | 大喜産業株式会社 |
| 営業本部 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6541-1987 |
| 営業本部東京オフィス | <住所> 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア4F <電話番号> 03-5219-1463 |
| 大阪支店 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6532-0751 |
| 東京支店 | <住所> 〒333-0815 埼玉県川口市北原台3-2-21 <電話番号> 048-297-1388 |
| 東京支店つくばオフィス | <住所> 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1-5-7 ダイワロイネットホテルつくば2F <電話番号> 029-817-4844 |
| 名古屋支店 | <住所> 〒452-0805 愛知県名古屋市西区市場木町416 <電話番号> 052-505-8201 |
| 東大阪支店 | <住所> 〒581-0861 大阪府八尾市東町4-1 <電話番号> 072-997-0123 |
| 京滋支店 | <住所> 〒520-3047 滋賀県栗東市手原3-2-3 <電話番号> 077-553-6155 |
| 四国支店 | <住所> 〒761-0301 香川県高松市林町2554-1 <電話番号> 087-868-4511 |
| 九州支店 | <住所> 〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下2-4-7 <電話番号> 092-441-0198 |
| 営業時間 | 公式サイトに記載なし |
| 公式ホームページ | https://www.daiki-sangyo.co.jp/ |
大喜産業株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼MiR社の魅力的なMiR製品とその販売代理店・大喜産業とは
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
そのほかARM導入を検討するならおすすめ3社
国内でARM(自律移動ロボット)の導入を検討する際には、信頼性と実績のある国内メーカーの選択が重要です。ここでは、産業現場や物流の自動化に強みを持つ国内の主要な3社、オムロン株式会社、アルテック株式会社、ラピュタロボティクス株式会社の特徴と製品を紹介します。
オムロン株式会社

オムロンは産業自動化分野のリーダーとして、世界最多の導入実績を持つモバイルロボットを展開しています。特に自動搬送モバイルロボットは、多品種少量生産や人件費高騰・人材不足といった現代の製造現場の課題に対応し、様々な業界で何千種類もの用途に活用されています。
主力製品の一つである「LDシリーズ」は、可搬重量250kgの高可搬モデルLD250をラインナップし、従来の2倍の上部面積と堅牢な金属カバーを備え、パレットや大型部品など重量物の自動搬送を実現します。
| 会社名 | オムロン株式会社 |
| 所在地 | 〒600-8530 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入 オムロン京都センタービル |
| 電話番号 | 075-344-7000 |
| 営業時間 | 公式サイトに記載なし |
| 公式ホームページ | https://www.fa.omron.co.jp/ |
さらに最大1,500kgの可搬質量を誇る「HD-1500」も展開し、フォークリフト作業の自動化や安全性向上にも貢献しています。
オムロン株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼オムロン「LD-250」の特徴とは?製造業の課題に技術で立ち向かう
アルテック株式会社

アルテック株式会社は、日本国内における自律型搬送ロボット(AMR)の導入支援をリードする企業です。特にカナダのClearpath Robotics社製「OTTO」シリーズの正規販売代理店として、2017年より多くの導入実績を持ちます。
OTTOは磁気テープやレールを必要とせず、人と同じ空間で自律的に最適な経路を判断しながら荷物を搬送できるAMRです。
| 会社名 | アルテック株式会社 |
| 所在地 | 〒104-0042 東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル2F |
| 電話番号 | 03-5542-6760 |
| 営業時間 | 公式サイトに記載なし |
| 公式ホームページ | https://smart-logistics.altech.jp/amr/otto/ |
神奈川県大和市のアルテックロボティクスセンターでは、OTTOの実機デモも行っています。
アルテック株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼OTTO MortorsのAMRの特徴と可能性!日本での普及が期待される理由
ラピュタロボティクス株式会社

ラピュタロボティクスは、物流現場の自動化と効率化を実現するロボティクスソリューションを提供する企業です。主力製品であるピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」は、作業スタッフと協働しながらピッキング作業をサポートする自律移動型ロボットです。
AIが最短のピッキングルートを提案し、荷物の搬送も代行することで、スタッフの歩行距離を大幅に削減し、生産性向上と作業負荷の軽減を実現しています。ラピュタPA-AMRは、スタッフが商品を探す手間やカート運搬の負担をなくし、荷物の出し入れや補充作業もスムーズに行える点が高く評価されています。
| 会社名 | ラピュタロボティクス株式会社 |
| 所在地 | 〒135-0023 東京都江東区平野4-10-5 |
| 電話番号 | 03-3639-4911 |
| 営業時間 | 公式サイトに記載なし |
| 公式ホームページ | https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-pa-amr/ |
2023年度グッドデザイン賞を受賞するなど、業界内外で高い評価を獲得しています。
ラピュタロボティクス株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼ラピュタロボティクスのAMRで生産性アップ!導入事例を紹介
まとめ

AMRのリーディングカンパニーであるMiR社と、MiR社の優れた製品の詳細について解説しました。MiR社の製品は自動走行の技術や危険回避の能力に優れており、MiR製品の特徴を知ることでAMRの可能性を見出すことにも繋がります。
また、MiR製品の正規代理店である大喜産業では他にもROEQやTM Robotなど優れたメーカーの製品を扱っており、物流の現場を知り尽くしたプロフェッショナルの視点から適切な製品を提案してもらえる事は大きなメリットと言えるでしょう。
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