ラピュタロボティクスのAMRで生産性アップ!導入事例を紹介 | 搬送ロボットガイド
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ラピュタロボティクスのAMRで生産性アップ!導入事例を紹介
公開:2023.11.30 更新:2023.11.30
ラピュタロボティクスは、「Empathy(共感)」を重視し、人間の困難な作業から解放され、自分の能力や興味に合った仕事に挑戦できる社会を目指す企業です。同社は分散知能技術、モーションプランニングと制御、知覚技術、大規模シミュレーション技術などを開発し、マシン同士がスムーズに連携・協力できる技術を提供しています。
特に、「ラピュタPA-AMR」は倉庫や物流センターでのピッキング作業を自動化し、生産性を最大60%向上させます。オークマ株式会社、佐川グローバルロジスティクス、日本通運など、多くの企業がこのロボットを導入し、効果的な活用と作業時間の短縮を実現しています。ラピュタロボティクスは、技術の進化を通じて人とロボットの共同作業を推進し、効率性と安全性を高める先進的なソリューションを提供しています。
目次
ラピュタロボティクスとは?人々の生活を豊かにする会社
ラピュタロボティクスは、「Empathy(共感)」という価値観を大切にしています。人間が「きつい」「汚い」「危険」な仕事から解放され、自分の能力や興味に合った仕事に挑戦できる社会を実現したいと思っています。そのためには、マシンとマシンがスムーズに連携・協力できるようにすることが必要です。ラピュタロボティクスは、そのための技術を開発しています。
テクノロジー
分散知能技術
ロボットを様々な場面で活用するには、一つのロボットではなく、複数のロボットを組み合わせることが効果的です。しかし、それには、ロボット同士が互いに情報をやり取りし、協調して動けるようにする技術が必要です。ラピュタロボティクスは、この分散知能技術において、多数の特許を取得しています。
モーションプランニングと制御
ロボットを動かすには、目的地までの最適な経路を計画し、その経路に沿ってロボットを制御する技術が必要です。このモーションプランニングと制御の技術によって、ロボットは安定して動くだけでなく、人や車や他のロボットなどの動く障害物を素早く回避することができます。
知覚技術
ロボットが知能的に行動するには、周囲の状況を正確に把握することが必要です。この知覚技術によって、ロボットはカメラやレーザーなどのセンサーから得られるデータを解析し、様々な対象物の位置や種類を推定することができます。これによって、ロボットは安全に動くだけでなく、必要な対象物に対して適切なアクションを実行することができます。
大規模シミュレーション技術
ロボットを導入するには、多くのコストやリスクが伴います。そのため、事前にロボットの導入効果を評価することが重要です。ラピュタロボティクスの大規模シミュレーション技術によって、複数のロボット導入シナリオを仮想的に再現し、比較・分析することができます。これによって、ロボット導入時のコストや効果を予測し、最適な導入プランを立てることができます。
ラピュタロボティクスのAMR「ラピュタPA-AMR」を紹介
ラピュタPA-AMRは、ラピュタロボティクスが開発した自律移動AMRロボットです。このロボットは、倉庫や物流センターなどで行われるピッキング作業を効率化することを目的としています。
ピッキング作業とは、注文された商品を棚から取り出し、梱包や発送のために仕分ける作業のことです。この作業は、人間の手で行われることが多いですが、実は、歩行や移動といった単純な作業が多くを占めています。これらの作業は、人間にとっては「きつい」「汚い」「危険」な作業であり、生産性や品質にも影響を与えます。
ラピュタPA-AMRは、この問題を解決するために、「歩行」を自動化することにより、人間が実際にものを掴む作業に集中できるようにすることで、生産性を向上させる商品です。ラピュタPA-AMRは、タッチスクリーン、トレー、ナビゲーションといった機能を備えており、人間とロボットのチームワークを実現します。
移動時間削減と生産性向上
ラピュタPA-AMRは、スタッフ1名に対して2-3台が、常にスタッフがピッキングし続ける仕組みで動きます。これにより、スタッフは、ロボットが移動する間に、別のロボットのトレーから商品を取り出すことができます。また、ロボットは、最短ルートをAIが提案することで、移動時間を最小限に抑えます。
さらに、ロボットは、搬送業務を代行することで、スタッフの負担を軽減します。これらのことにより、ラピュタPA-AMRは、ピッキング作業の生産性を最大60%向上させることができます。
稼働現場を止めずに導入が可能
ラピュタPA-AMRは、簡単に導入できる商品です。ラピュタPA-AMRは、倉庫レイアウトの変更や、専用のインフラの設置などは必要ありません。また、ラピュタPA-AMRは、既存の操作との併用も可能です。つまり、ラピュタPA-AMRを導入することで、稼働現場を止めることなく、すぐに効果を実感できるのです。
庫内作業の見える化をして改善
ラピュタPA-AMRは、作業を見える化することで、改善のためのデータを提供します。ラピュタPA-AMRは、稼働状況や生産性などをデータ化し、ダッシュボードやレポートで可視化します。これにより、スタッフのパフォーマンスや、ロボットの稼働率などを把握することができます。
また、ラピュタロボティクスのカスタマーサクセスチームによる定期フォローや、豊富なトレーニングコンテンツにより、ラピュタPA-AMRの効果的な活用方法を学ぶことができます。
ラピュタロボティクスのAMRを導入した事例を紹介
AMR自律移動ロボットの導入事例
オークマ株式会社のパーツセンター
オークマ株式会社は、産業用工作機械のリーディングカンパニーです。愛知県にあるパーツセンターでは、自社製品の組み立てに必要なパーツを保管・配送しています。
パーツセンターでは、約11,000個のアイテムを扱っており、製造ラインからのリクエストに応じて、ピッキングしてデリバリーしています。この作業を効率化するために、AMRを24台導入しました。
AMRは、約650坪の区画で稼働しており、ピッキングステーションとデリバリーステーションを自動で往復します。ピッキングステーションでは、ピッカーがAMRに荷物を積み込みます。デリバリーステーションでは、AMRが荷物を自動で降ろし、製造ラインに送ります。
佐川グローバルロジスティクス 堺SRC
佐川グローバルロジスティクス株式会社は、3PL(サードパーティロジスティクス)の大手企業です。3PLとは、物流を他社に委託することで、コストやリスクを低減するサービスです。
堺SRCは、関西地域での拠点となる倉庫です。ここでは、ラピュタPA-AMRというAMRを14台導入しました。これは、同社の2例目のAMR導入事例です。
ラピュタPA-AMRは、オリコンという専用のカートに荷物を積み込み、目的地まで運搬するAMRです。しかし、堺SRCでは、オリコンを使わずに、段ボールに直接ピッキングしてAMRに積み込む方法を採用しました。これにより、オリコンの管理や交換の手間を省くことができました。
日本通運
日本通運は、日本の物流業界の最大手です。BtoCからBtoBまで、あらゆる物流を提供しています。特に、法人向けの3PLは、日通の強みです。製造業や流通業の物流拠点と連携し、日通が一括で輸配送・保管を行っています。
今回、AMRを導入したのは、空調機器メーカーの保守用パーツなどを保管・配送する物流センターです。ここでは、ハコボットというAMRを導入しました。
ハコボットは、荷物を積み込んだ箱型のカートを牽引するAMRです。ハコボットは、倉庫内の指定された場所にカートを運び、ピッカーが荷物をピッキングします。ピッキングが終わったら、ハコボットはカートを別の場所に移動させます。
ラピュタロボティクスは、「Empathy(共感)」を重視し、ロボット技術で人間を困難な作業から解放することを目指す企業です。主な技術には、分散知能(複数ロボットの協調)、モーションプランニングと制御(安定かつ俊敏な動き)、知覚技術(周囲の状況認識)、大規模シミュレーション(導入効果の事前検証)があります。
特に、自律移動ロボット「ラピュタPA-AMR」は、倉庫や物流センターでのピッキング作業を効率化し、生産性を最大60%向上させることができます。オークマ株式会社、佐川グローバルロジスティクス、日本通運などの企業は、これらのロボットを導入して、作業時間短縮や安全性向上などの効果を実感しています。
