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AMR自律走行搬送ロボットがもたらす医療現場の変化 | 搬送ロボットガイド

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AMR自律走行搬送ロボットがもたらす医療現場の変化

AMR

公開:2023.12.22 更新:2024.10.07

医療現場へのAMRの導入は、医療スタッフの負担軽減と感染症対策に貢献します。AMRは患者対応や裏方業務を代行することで、医療スタッフは専門的なケアに集中できます。また、清掃や監視などの業務を自動化することで、感染症のまん延防止にもつながります。

ロボットが負担を減らせる医療現場スタッフの仕事

AMRはタッチパネルや音声で患者とコミュニケーションをとることで、受付、会計、リハビリ支援などの業務を代行できます。これにより、人手不足の解消や待ち時間の短縮、専門的なケアへの集中などのメリットが期待されます。

◇患者と直接やり取りする仕事

医療現場では人に接する必要があるため、その業務内容は、多岐にわたります。

・受付

受付業務では、来院した利用者に対し、それぞれの来院目的にあった受付や案内を行います。

利用者の来院目的はさまざまです。診察の中でも初診は再診と違って個人情報の聞き出しが必要であり、またお見舞いの場合は案内が必要です。

AMRはタッチパネル搭載して利用者とコミュニケーションをとります。簡単な質問や選択肢を表示して利用者に質問をし、その解答をタッチで入力してもらうことで、利用者の目的に合った受付や案内ができます。また、利用者の状況に応じ音声も併用もできます。

・会計

診察後は医療費自己負担額の精算をしなければなりませんが、この業務もAMRを使用することで、人員を割かなくても対応できます。病院にとっては人手不足の解消になり、患者にとっては待ち時間が減るといったメリットがあります。

・リハビリ支援

音声やタッチパネルを使用して、患者の話し相手になることができます。また、AIや温度測定、技術、顔認証データベースなどと連動させてバイタル管理やカウンセリングを行うなど適用できる範囲も広いです。

これらをAMRが対応することで、一連の業務にかかる時間の短縮や患者情報の効率的な管理が容易になります。そして医療スタッフは、人間にしかできない専門的なケアに集中できます。

◇患者と直接やり取りしない仕事

下記のような裏方業務も、AMRの導入によって大きく変わります。

・清掃

ゴミ拾いや掃き掃除など、病院の廊下などの清掃を対応してもらえます。障害物や人を感知し、自走して病院内を移動することもできるため、安全にも配慮できます。

・監視

検温や非常時の連絡、巡回の動画記録など、病院内を巡回しながら監視します。また、人物の検知もするため、清掃とも併用できます。

・搬送

病院内で必要なものを搬送します。タイヤと荷台をAMRに装着することで、ものの搬送が可能になります。さらにエレベーターとも連携することで、別フロアへの移動も可能になり、応用の幅が広がります。

・調剤

処方箋に従い、薬を取り分け、またその他調剤作業を自動的に行うことができます。

このように、AMRを導入することで、これらの作業の効率が徐々に向上し、スタッフの負担軽減が実現します。

AMRが医療現場で求められる理由

AMRは、ゴミ箱や台車の移動、リネンの搬送、病室への食事の搬送など、付加価値が少ない運搬業務を代行できます。これにより、医療スタッフの負担が軽減され、感染症のまん延防止にもつながります。

◇人に代わり物を運搬させるため

特に海外の病院内では、工場のようにAMRが移動しながら荷物を運んでいます。これは、効率に重点を置き、付加価値が少ない作業を人がしないようにしているためです。

付加価値が少ない作業として、ゴミ箱や台車の移動、リネンの搬送、病室への食事の搬送などが挙げられます。AMRはこういった運搬の対応に長けています。

重いカートを持ち上げたり押し上げたりし、さらにはそれを一定距離で運ぶこともできます。

こうした作業をAMRに任せることによって、医療スタッフが毎日何キロも歩くこともなくなり、より効率よく専門的なケアに集中できます。

◇感染症のまん延を防ぐため

また、AMRを使用することで感染症のまん延を防ぐこともできます。

病院内での医療スタッフの移動はかなり頻繁に行われます。例えば、医者は外来の診察をし終わったかと思えば、別のフロアに移動し入院患者の診察を行います。日によっては、手術を行った直後に別のフロアに移動することもあります。

このように、医療スタッフは異なる部門間を当たり前のように行き来します。この時、すでに感染症にかかっている医療スタッフのところに行けば、院内感染の可能性があります。

しかし、AMRではその心配はいりません。例え医療スタッフが感染症にかかっていてもそのスタッフとの接触が避けられ、移動の際に何かに触れる心配がありません。

AMRを置くことで、人と人との接触を減らし、感染症のまん延を防ぐことができます。

医療現場で用いられているAMRの実例

医療施設向けAMRは、重量物や長尺物の運搬、音声コミュニケーション、搬送カートの下に潜り込む持ち上げ搬送などの特徴を持ち、業務効率化や患者サービスの向上に貢献しています。

◇MIR社 AMR 自律走行型(協働)搬送ロボット積載100kg

このAMRは、自立走行型の搬送ロボットで最大100㎏まで積載することができ、さらに300㎏までの荷物ならけん引も可能となっています。

安全面として、3Dカメラとレーザースキャナーセンサを搭載し、人・障害物を感知して自動的に回避し、停車する機能を備えています。

主な使用例は、医療施設での書類の配布と回収、クリーンルーム内へ機材を届ける作業などを想定しています。

◇自律走行型運搬ロボットLanky Porter

このAMRは、音声コミュニケーションを駆使しさまざまなシーンで活用されています。

例えば、博物館、図書館、ホテル、銀行、学校、ショッピングモールなど医療施設での利用を想定しています。

さらにAIも搭載しているため、利用者とのコミュニケーションで培った知見をもとに進化し続け、ロボットだけでは得られなかったホスピタリティを提供できます。

◇病院向けロボット台車搬送システムMoCS

このAMRは、製造業や物流センターなどの物流システムで活用されている無人搬送台車をベースとしたロボットです。

最大の特徴は、搬送カートの下に潜り込んで持ち上げ搬送できることです。このシステムによりさまざまな形態の搬送物に対応ができ、医療施設内での物資の移動がよりスムーズになります。


医療現場におけるAMR(自律走行型ロボット)の導入は、医療スタッフの負担軽減と感染症のまん延防止に大きな影響を与えています。AMRは患者とのコミュニケーションを通じて、受付、会計、リハビリ支援など多くの業務を効率的に代行できます。

これにより、人手不足の解消、待ち時間の短縮、専門的なケアへの専念などが実現します。

医療スタッフが患者と直接対話する業務においても、AMRは大きな役割を果たします。受付業務では、利用者の来院目的に合わせた受付や案内がAMRによって行われます。会計業務もAMRによって効率的に処理され、待ち時間の削減が実現します。

また、リハビリ支援においても音声やタッチパネルを活用し、患者とのコミュニケーションを補完します。

さらに、AMRは医療施設内での清掃、監視、搬送、調剤などの裏方業務にも利用されています。清掃作業では、障害物や人を感知し、安全かつ効率的に清掃を行います。監視業務では検温や動画記録を通じて病院内を巡回し、感染症の早期発見に貢献します。

また搬送作業では重い物品を運搬し、調剤業務では薬の取り分けや調剤作業を効率的に行います。

これらの業務効率化により、医療スタッフは専門的なケアにより集中でき、感染症のまん延を防ぐためにもAMRの導入が求められています。

医療施設では、MIR社やLanky PorterなどのAMRが積極的に導入され、業務の効率化や患者サービス向上が実現しています。

AMRは、医療スタッフの負担軽減と感染症のまん延防止に大いに貢献しており、今後の医療分野においてもさらなる発展が期待されています。