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AMRロボットのランニングコストはどれくらいかかる?軽減する方法とともに解説 | 搬送ロボットガイド

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AMRロボットのランニングコストはどれくらいかかる?軽減する方法とともに解説

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公開:2024.03.21 更新:2024.11.28

画像出典:photo AC

AMRのランニングコストは、導入コストと維持管理コストで構成されます。維持管理コストは、システムの維持や調整、機器のメンテナンスにかかるものです。これに加えて、導入コストも1年目に加算する必要があります。

ロボットの導入には多くのメリットがありますが、導入および維持にかかるコストの高さから未導入である企業も多く見られます。企業の多くが導入後の利益が1,500万円以上出さないと赤字になる可能性が高いと報告しています。

自律移動ロボットの導入と運用にかかる費用

AMRのランニングコストは、主に導入コストと定期的な維持管理コストから構成されます。

メーカーの発表では1台あたり50万円

メーカーの発表によると、1台あたりのAMR(自律移動ロボット)の導入コストは約50万円とされています。ただし、実際の導入費用は導入規模や条件によって大きく変動します。小規模な導入の場合、費用は50万円から数百万円程度に収まることが多いですが、大規模な導入や多数のAMRを使用する場合、総額で1,000万円を超えるケースも珍しくありません。

この費用にはAMR本体だけでなく、必要なソフトウェアの開発、設置に伴うインフラ整備、スタッフへのトレーニング費用なども含まれることが一般的です。

具体例として、GROUND株式会社が公表したデータによれば、30台のAMRを導入した場合の年間ランニングコストはおよそ1,500万円に達すると報告されています。このランニングコストには、機器のメンテナンス、消耗品の補充、システムのアップデートなどが含まれる可能性があります。つまり、AMR導入時には初期費用だけでなく、その後の運用コストも慎重に検討する必要があります。

ランニングコストの内訳

AMR(自律移動ロボット)のランニングコストは、主に以下の3つの要素に分けることができます。

・システムの維持および調整コスト

AMRの制御システムやナビゲーションソフトウェアなどを最新の状態に保つための更新費用や、システム全体の調整にかかるエンジニアリングコストが含まれます。AMRの性能向上やトラブルシューティングのためには、定期的なソフトウェアアップデートや最適化が必要となり、それに伴うコストが発生します。

これらのコストは、1台あたり年間でおおよそ15万円から200万円程度が目安とされています。ソフトウェアの複雑さや導入されている技術によって、費用は大きく異なる場合があります。

・機器のメンテナンスコスト

AMRの機械的な部品、センサー、モーターなどの定期的な点検や保守作業が必要です。これには、消耗品の交換や、機器の状態に応じた部品交換も含まれます。AMRは長期間稼働するため、定期的にメンテナンスを行わないと故障のリスクが高まり、そのための修理コストが発生する可能性もあります。

さらに、予期しないトラブルが発生した場合には、緊急修理が必要となることもあります。このため、年間のメンテナンスコストは1台あたり約10万円から100万円程度になることが一般的です。機器の使用状況や稼働頻度によっても、メンテナンス費用は変動します。

これらのランニングコストは、AMRを効率的に運用するために不可欠な要素であり、予算を計画する際にはこれらの費用を考慮に入れることが重要です。

1年目には導入コストも加算

新たにAMR(自律移動ロボット)を導入する際には、ランニングコストだけでなく、導入にかかる初期費用も考慮する必要があります。AMRの導入コストは、導入する規模やAMRの種類によって大きく異なります。

例えば、小規模なAMRの導入では、1台あたり数十万円から数百万円程度のコストがかかることが一般的です。この場合、導入する台数が少ないため、個々のロボットにかかるコストは比較的抑えられることが多いです。しかし、大規模な導入になると、必要な台数が増えるため、総額で数千万円以上になることもあります。特に、多数のAMRを導入する場合、システム全体の設計やインフラ整備、ソフトウェア開発など、規模に応じた追加のコストが発生するため、費用が大きくなる傾向があります。

ただし、これらのコストはあくまで一般的な目安に過ぎず、実際の導入費用は導入するAMRの種類や数量、導入先の施設や業務内容によって大きく異なります。また、特殊な機能やカスタマイズが求められる場合、さらに費用が増加することもあります。そのため、導入を検討する際には、詳細な見積もりを立て、あらゆる要因を踏まえた計算が重要です。

ランニングコストの見通しは大きな課題

ロボットの導入には多くのメリットがありますが、導入および維持にかかるコストの高さから未導入である企業も多くみられます。

ロボット未導入の理由はコスト

ロボットを導入しない大きな理由の一つは、コストの問題です。AMR(自律移動ロボット)の導入にかかる初期費用は高額であるだけでなく、その後の維持管理にかかる費用も企業にとって大きな負担となることが多いです。このため、コスト面での懸念から、AMRを導入しない企業が多く見受けられます。特に、AMRを導入した場合、長期的な運用コストがどのように変化するかについては、多くの企業にとって大きな課題となっています。

ある企業の報告によれば、AMRを導入後に利益が1,500万円以上出ない場合、赤字になるリスクが高いとされています。このような状況では、企業はAMR導入後の収益性や効果を慎重に評価する必要があります。具体的には、初期投資を回収するためにどれだけの利益を生み出す必要があるのか、そしてその利益を達成するためにどのような戦略を取るべきかを明確にすることが重要です。

また、導入後のビジネスケースを長期的に見据えて考えることも求められます。特に、AMRが提供する効率化やコスト削減効果がどれだけ実現できるかを見極めることが、導入決定における重要な要素となります。

人件費・配送費の軽減は難しい

近年、物流業界では様々な課題が浮き彫りになっています。特に、ドライバー不足や燃料費の高騰が大きな問題となり、コスト削減がますます難しくなっています。ドライバー不足のため、企業は需要に応じた十分な労働力を確保することが困難で、これに伴い、人件費が高騰しています。ドライバーを新たに採用したり、既存のドライバーを維持するためには、かなりのコストがかかるため、企業にとって大きな負担となります。

また、円安を背景にした燃料費の高騰も、物流業界にとって大きなコスト圧力となっています。燃料価格の上昇は、配送コストを直接的に引き上げ、企業が予算を立てる際にも大きな影響を与えます。特に、燃料価格が不安定な場合、予測困難なコストの増加が企業にとってさらに困難な課題となります。

このような人件費や配送費の削減が難しい状況において、AMRの導入は物流業界の課題を解決するための一つの方法となり得ます。AMRは、労働力の不足を補い、配送作業の効率化を図ることができるため、長期的に見ればコスト削減に貢献する可能性があります。

しかし、AMRの導入には初期費用や維持管理費が高額であるため、すぐにコスト削減効果を実感するのは難しいこともあります。そのため、AMRを導入する際には、どのような課題が解決できるか、そしてその効果がどれほどの期間で現れるかを慎重に評価し、メリットとデメリットのバランスを考慮した上で、導入を決定することが非常に重要です。

RaaS AMRでランニングコストを軽減

自社でAMRを導入する場合、初期投資やロボットの保守・修理費用などのランニングコストが大きな負担になる点が課題です。この課題を解決する方法として、「RaaS AMR」の活用が注目を集めています。

RaaSとは

RaaS(Robot as a Service)は、ロボットをサービスとして提供するビジネスモデルのひとつです。このモデルでは、企業がロボットを所有する代わりに、必要な機能やサービスに応じてロボットを利用できます。

具体的には、企業はロボットの導入や運用にかかる高額な初期投資やメンテナンスの費用を負担する必要がなく、ニーズに合わせてサービス提供業者からロボットをレンタルしたり、使用料を支払ったりすることができます。

RaaSの利用は、基本的にサブスクリプションベースの支払いになる点が特徴です。これにより、必要な台数を効率的に導入できるため、初期投資やメンテナンスの費用を軽減できます。またRaaSを利用すると、ロボットの保守や修理にかかるコストをサービス提供会社が負担するため、予期せぬ修理費用に対するリスクやトラブルを軽減できる点もメリットです。

C.netがAMRのRaaSを開始

画像出典:C.net

国内では、C.netがAMRのRaaSを開始したことで注目を集めました。このサービスでは、顧客は必要な機能やサービスに応じてC.netから各種AMRを利用できます。顧客はAMRの導入や運用に関連する初期投資やメンテナンスの費用を負担せずに、必要に応じてAMRのレンタルや、パッケージ化された商品を購入できます。

C.netが提供しているAMRは、最大積載荷重100kgの「Syrius(シリウス)FlexSwift」、デザイン性と機能性に優れた「Syrius(シリウス)FlexComet SL-50」、耐荷重300kgの「Flex 300-S」の3種類です。


AMR(自動誘導ロボット)のランニングコストは、導入コストと維持管理コストで構成されます。メーカーによると、導入コストは1台あたり50万円から始まり、小規模な導入では数百万円、大規模な導入では1000万円以上かかることもあります。具体的な例では、30台導入した場合の年間ランニングコストは約1,500万円と報告されています。維持管理コストは、システムの維持や調整、機器のメンテナンスにかかるものです。これに加えて、導入コストも1年目に加算する必要があります。

ロボットの導入には多くのメリットがありますが、導入および維持にかかるコストの高さから未導入である企業も多く見られます。企業の多くが導入後の利益が1,500万円以上出さないと赤字になる可能性が高いと報告しています。物流業界では、ドライバー不足や燃料費の高騰が課題となり、コスト削減が難しくなっています。そのため、AMRの導入が解決策の一つとして検討されますが、高額なコスト負担やデメリットも考慮する必要があります。

RaaS(Robot as a Service)は、ロボットをサービスとして提供するビジネスモデルで、企業がロボットを所有する代わりに、必要な機能やサービスに応じて利用できます。

RaaSの利用は、サブスクリプションベースの支払いで、初期投資やメンテナンス費用を軽減できます。

C.netが提供するAMRのRaaSでは、顧客は初期投資やメンテナンス費用を負担せずにAMRを利用できます。提供されるAMRには、最大積載荷重100kgの「Syrius(シリウス)FlexSwift」、デザイン性と機能性に優れた「Syrius(シリウス)FlexComet SL-50」、耐荷重300kgの「Flex 300-S」の3種類があります。

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