多関節ロボットが変える業界の未来!種類・特徴と導入メリットを解説 | 搬送ロボットガイド
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多関節ロボットが変える業界の未来!種類・特徴と導入メリットを解説
公開:2025.04.09 更新:2025.04.10
AMR市場は自動車や物流業界で急成長し、2029年に80億ドル規模へ。特にEV普及が需要を押上げ、アジア地域が主導。産業用ロボット全体も拡大し、日本企業は中国依存から脱却を図っています。
目次
2029年に80億ドル規模へ!AMR市場動向
AMR(自律移動ロボット)市場は、産業の自動化と効率化の進展に伴い急速に拡大しています。特に、自動車産業や物流業界での需要の増大が顕著です。今後、AMR市場がどのように成長し、どのような要因がその拡大を促進しているのかについて、以下で詳しく解説します。
◇2029年に市場規模80億ドルに
AMR市場は急速に拡大しており、2029年には80億ドルに達すると予測されています。この成長の最大の要因は、製造業や物流業界における自動化需要の拡大です。企業は、労働力不足や効率化のニーズを背景に、AMRを積極的に導入して生産性を向上させています。
特に、eコマース産業が世界的に急成長していることに伴い、倉庫管理や部品搬送などのプロセスでAMRの活用が増えており、この傾向は今後さらに加速すると見込まれています。
◇コロナ禍が市場を後押し
コロナ禍は、AMR市場にとって予想以上の成長をもたらす大きな要因となりました。パンデミックにより、多くの企業が労働力不足や感染リスクを回避するため、より効率的で安全な作業環境を求めるようになったためです。こうした背景のなか、AMRは感染拡大を防ぐ手段として重要な役割を果たし、多くの企業に導入されました。
さらに、AMRは24時間の稼働が可能であり、生産性を大幅に向上させることができます。このように、コロナ禍はAMRが将来の労働力を支える重要な技術であることを企業に認識させ、市場成長を加速させる要因となったのです。
◇自動車産業で成長見込み

AMRの導入で、著しい成長が期待できるのが自動車産業です。自動車の製造工程では、部品の移動や組み立て作業が多く、効率的な生産体制が求められます。AMRの活用によって、これらの作業を自動化し、リードタイムを短縮することで、生産性を大幅に向上させることができます。
また、AMRやロボティクスの技術が生産ラインに導入されることで、生産スピードが向上し、生産台数を大幅に増加させることが可能です。トヨタやBMWなどの大手自動車メーカーも、ロボット市場でのシェア拡大を目指し、AMRや独自のロボット技術に投資を続けています。
◇電気自動車も要因に

電気自動車(EV)の普及も、AMR市場の成長における重要な要因のひとつです。EVの製造には、従来のガソリン車とは異なる部品や技術が求められ、それらを効率的に組み立てるためにAMRが活用されています。特に、バッテリーの搬送や重い部品の移動といった工程にはAMRが適しており、EV製造の現場でもその需要が高まっています。
例えば、インドではEV製造の成長が著しく、2023年には150万台を超える電気自動車が生産されました。AMRは、EVの製造工程における精度やスピードを向上させる存在として、各国のEV製造業者にとって欠かせないツールとなっています。
◇今後はアジア太平洋地域が中心

現在、アジア太平洋地域はAMR市場において主要なシェアを占めています。特に、中国やインドをはじめとするアジアの新興市場では、製造業や物流業が急速に発展しており、これらの地域でのAMR導入は非常に活発です。また、日本や韓国もAMR技術の開発と実装に積極的に取り組んでおり、市場成長を牽引する存在となっています。
アジア太平洋地域でAMR市場のシェアが拡大している主な理由として、製造業の発展、労働力不足、コスト削減のニーズ、そして高度な技術力を持つ企業の存在が挙げられます。日本企業を含む革新的なソフトウェアやセンサー技術の開発により技術的優位性が高まり、AMRの需要を後押しし、シェア拡大につながっているのです。
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世界で400万台以上が稼働する産業用ロボット
産業用ロボットは、製造業の効率化を支える重要な技術として、世界中で急速に普及しています。近年では、特にその稼働台数が急増しており、特定の国々が市場の成長を牽引しています。
◇産業用ロボットは前年比プラス

産業用ロボットのグローバル市場は、近年著しい成長を遂げています。2023年には、世界全体の産業用ロボットの稼働台数が約428万台に達し、前年から9.7%の増加を記録しました。この増加は特に製造業の自動化が進む地域で顕著であり、なかでもアジア市場が成長を牽引しています。
このアジア市場で最も目立つのが中国で、産業用ロボットの需要が急速に拡大しており、前年比約17%増の175万台以上が稼働しています。一方、日本では43万台以上が稼働し、5.1%の増加と安定した成長を示しています。米国市場でも、省人化や自動化への強いニーズに支えられ、38万台以上が稼働し、前年比4.7%の増加となりました
◇脱中国依存が課題

日本の多くの産業用ロボットメーカーの課題は、脱中国依存です。日本の産業用ロボットメーカーには、ファナック、川崎重工業、安川電機などがあり、高精度なロボット技術で知られています。これらの企業の多くは、中国向けの売上が大きな割合を占めており、中国経済の動向が業績に直接的な影響を与えます。
実際、近年の中国経済の不況によって、日本企業の多くが中国での売上を落としています。そのため、日本のロボットメーカーは、中国依存を減らし、他の新興市場や欧米市場へのシフトを進めています。
特に欧米市場では、ロボットを活用した自動化のニーズが急増しており、これらの市場でのプレゼンスを高めることが、今後の成長にとって極めて重要であるといえるでしょう。
◇ファナックはアメリカにシフト

脱中国依存の流れのなかで、特に注目されているのが、日本の大手ロボットメーカーであるファナックの動向です。ファナックは米国市場へのシフトを加速させており、中国経済の成長鈍化を背景に、その動きが一層鮮明になっています。
米国では、製造業の自動化と省人化が進展するなかで、産業用ロボットの需要が急増しています。特に人件費の高騰を受けて、企業は生産ラインの効率化を図るためにロボットの導入を強化しており、これがファナックの売上にも好影響を与えています。
実際、2024年にはファナックの米国での売上が中国市場を上回る見通しであり、米国が最大の市場として同社にとって極めて重要な拠点となる見込みです。この動きは、脱中国依存を進めるうえで、他の日本企業にとっても大きな示唆を与えるものとなるでしょう。
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さまざまな業界で活躍する多関節ロボット
多関節ロボットとは、複数の可動部(関節)を持ち、特定の動作を正確にこなすことができる産業用ロボットの一種です。これらのロボットは、高い柔軟性と精度を活かして、製造業を中心に幅広い分野で活躍しています。
以下では、代表的な多関節ロボットの種類とその特長について説明します。
◇垂直多関節ロボット
多関節ロボットのなかで、最も一般的にイメージされやすいのが垂直多関節ロボットです。垂直多関節ロボットは複数の関節を持ち、人間の腕のように自在に動くため、「ロボットアーム」とも呼ばれます。通常は5軸や6軸で構成されており、各関節が個別に動作することで、複雑な角度での作業や精密な位置決めが可能です。
このロボットの強みは、作業範囲が広く、汎用性が高い点にあります。そのため、さまざまな用途に対応でき、自動車の組み立てラインでは、部品の取り付けや溶接、塗装といった作業に活用され、高い精度で反復作業をこなします。また、電子機器の組み立てや微細な部品のはんだ付けなど、精密さが求められる工程にも適しています。
◇水平多関節ロボット
水平多関節ロボットは、アームが水平方向に広がり、長いリーチを持つロボットです。3軸または4軸構成を持ち、コンパクトなデザインが特徴です。この構造により、限られたスペースに効率的に設置でき、狭い作業環境でも活躍します。
水平多関節ロボットは、その性能を活かし、部品の押し込み作業やピックアンドプレース作業など、繰り返し精密な動作が求められる作業に非常に適しています。
部品の押し込み作業では、ロボットは高精度で部品を所定の位置に押し込むことができ、金型への部品挿入や組立作業を効率よく進めることが可能です。ピックアンドプレース作業では、部品を一地点から別の地点に移動させる際の精度とスピードを高いレベルで実現します。
◇協働ロボット
協働ロボットは、その名のとおり、人と直接協力して作業を行うように設計されたロボットです。製造業などの現場では、従来のロボットが行う危険な作業や単調な作業を補完することを目的としています。
協働ロボットの多くは、移動可能な台車に多関節型ロボットを搭載した構造です。衝突を避けるためのセンサーや力制御機能が搭載されており、人と同じ作業エリアで動作しても高い安全性を確保しています。
実際の利用例としては、部品の組み立てや取り付け作業、製品の検査、パッキング作業などがあります。これらの作業において、協働ロボットは人間の作業者をサポートし、効率的かつ精密な作業を実現します。
◇多関節ロボットのメリット
多関節ロボットの主なメリットは以下のとおりです。
・作業の再現性
多関節ロボットは、高い再現性を持ち、あらかじめ設定した動作を何度でも同じ精度で繰り返すことができます。これにより、人手による作業で生じやすいばらつきをなくし、安定した製品品質の確保が可能になります。特に組立や塗装、溶接など、一貫した作業が求められる工程においては、その効果が顕著です。
・柔軟性が高い(プログラムの書き換えが可能)
多関節ロボットは、制御プログラムを変更することで異なる動作に対応できます。この柔軟性により、製品のモデルチェンジや工程の見直しに迅速に対応でき、設備を有効に活用できます。また、ラインの再構成にも対応しやすいため、多品種少量生産の現場でも導入しやすい特徴があります。
・精度の高い作業が可能
多関節ロボットは、複数の関節を滑らかに動かしながら精密な位置決めができるため、人の手では難しい作業も高精度でこなすことができます。さらに、近年ではカメラや力覚センサなどの補助機器との連携により、わずかなズレや対象物の状態に応じて自動で補正を加えることが可能となり、より複雑で繊細な作業にも対応できるようになっています。
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パレタイジングの自動化する各メーカーのロボット
パレタイジングの自動化は、省人化や作業の効率化に大きく貢献する技術として、さまざまな業界で導入が進んでいます。特に、協働ロボットを活用したシステムは、安全性と柔軟性を兼ね備え、中小規模の現場でも扱いやすい点が注目されています。
ここでは、代表的なメーカーによるパレタイジング向けロボットをご紹介します。
◇パレタイジングとは
パレタイジングとは、製品や箱などの荷物をパレット上に積み上げる作業のことです。この作業は物流や製造業の出荷工程で欠かせないものですが、繰り返し行う動作でありながら、重労働でミスが許されないため、人手による作業には限界があります。
近年はこうした課題に対応するため、ロボットによる自動化が進んでおり、作業者の負担軽減、作業効率の向上、さらには作業の標準化や品質の安定化といったメリットが評価されています。
◇大喜産業のPallBot

大喜産業が開発した「PallBot」は、協働ロボットによるパレタイジング作業を、より簡単かつ実用的に導入できるよう工夫されたパッケージロボットです。ロボット本体とパレタイジング専用のソフト、ハンド、制御装置などがあらかじめセットアップされており、現場への設置や立ち上げが短期間で完了します。
さらに、OnRobot製の「クイックチェンジャー」を採用しており、ハンドの交換は工具を使わず数秒で行え、装着したハンドは自動で識別されるため、品種ごとのプログラム切り替えもスムーズです。多品種小ロットの現場や、人との共同作業が必要な工程にも適しており、導入のしやすさと運用のしやすさを両立したロボットと言えます。
◇テックマンロボット

テックマンロボットの特徴は、高解像度カメラと直感的に操作できるグラフィカルユーザーインターフェースです。このカメラにより、製品の位置や姿勢をリアルタイムで検知し、自動的に補正しながら正確なパレタイジングを実現できます。
また、プログラミングの知識がなくても、専用ソフトウェア上でアイコンをドラッグ&ドロップするだけで作業フローを構築できます。これにより、現場の作業者が設定を変更できるようになり、作業効率が大幅に向上します。さらに、メンテナンスが簡単で、長期的なランニングコストの削減にも寄与します。
◇ユニバーサルロボットのUR20

ユニバーサルロボットのURシリーズのなかでも、「UR20」は特にパレタイジング用途に適した大型モデルです。最大25kgの可搬重量と1750mmのリーチを持ち、パレットへの積み上げ高さは最大2mに達します。これは、多くの物流現場や大型製品のラインで求められる高積み作業に対応するスペックであり、作業のスループット向上に貢献します。
UR20のもうひとつの強みは、マシンテンディング(機械への部品供給・取り出し)にも対応できる柔軟性です。1台のロボットで、パレタイジングと加工機への部品供給の両方をこなすことができ、設備投資の効率化を図ることができます。
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協業ロボットで板金企業の課題を解決した事例
協働ロボットは、板金業界においても熟練工不足や技術継承の課題に対応する有効な手段として注目されています。今回は、実際に溶接工程に協働ロボットを導入し、人材育成や作業標準化の課題を乗り越えた板金企業の事例をご紹介します。
◇溶接の技術継承が課題

この板金加工工場が抱えていた長年の課題は、職人の技術継承です。若手の育成に取り組んできましたが、難易度が高いため、短期間で挫折する人材も少なくありませんでした。
そこで、現場では自動化の導入を検討し、当初は従来型の産業ロボットの導入も考えました。しかし、ティーチングの手間やプログラミングの専門知識が必要なため断念。また、単純な自動化では職人の知見や工夫が活かされにくくなるため、「人の技術を活かし、価値を高める手段」として、協働ロボットの導入を模索することになりました。
◇補助金活用でスムーズに導入

導入にあたっては、県が独自に提供していた中小製造業向けの補助金制度を活用しました。これにより、初期投資の負担を抑えつつ、短期間での導入が実現しました。産業ロボットと比較して設置の自由度が高く、安全柵が不要な点も、省スペースな現場には大きな利点でした。
同社の担当者はロボット操作やプログラムに触れた経験がありませんでしたが、協働ロボットに搭載された直感的なソフトウェアのおかげで、1カ月程度の研修で一通りの操作を習得。実際のティーチング作業も、タブレット上で動作の流れをアイコンで組み合わせる感覚で行えるため、操作を覚える心理的なハードルが低く、現場スタッフにも好評でした。
◇未経験者や外国人でも扱える

協働ロボット導入の効果は、外国人技術者の受け入れにも現れています。同社の工場に新たに配属されたベトナム出身のスタッフは、溶接作業の経験が浅く、日本語での会話も十分ではありませんでしたが、協働ロボットの操作にはほとんど問題がありませんでした。
UI(ユーザーインターフェース)が視覚的にわかりやすく、操作の一つひとつにイラストやアニメーションが活用されているため、通訳を介して数回のレクチャーを受けただけで、容易に扱えるようになったのです。結果的に、経験や言語にとらわれることなく、誰でも扱える溶接作業の標準化が進み、現場全体の生産性向上につながっています。
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AMRの導入を考えるなら検討したいおすすめメーカー3選
AMR(自律移動ロボット)の導入を検討する企業にとって、信頼性の高いメーカー選びは重要です。以下に、AMRの導入を考える際にチェックしておきたいおすすめの3つのメーカーをご紹介します。
◇大喜産業株式会社

大喜産業株式会社は、産業用機器の販売やシステムインテグレーション(SI)を得意とする企業です。特に製造業向けの自動化ソリューションに強みを持ち、ロボットシステムの導入から運用支援まで一貫してサポートを行っています。
同社が提供するAMR「MiR」は、業界でも特に注目されているAMR製品のひとつです。このAMRは、複数台のロボットを一元管理できるソフトウェアを備えており、効率的なルート選定やスケジューリングが可能です。また、MiRは250kg~1200kgの重量物を運搬でき、製造業や物流業など、さまざまな業界のニーズに対応する高い柔軟性を持っています。
会社名 | 大喜産業株式会社 |
営業本部 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6541-1987 |
営業本部東京オフィス | <住所> 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア4F <電話番号> 03-5219-1463 |
大阪支店 | <住所> 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-5-9 <電話番号> 06-6532-0751 |
東京支店 | <住所> 〒333-0815 埼玉県川口市北原台3-2-21 <電話番号> 048-297-1388 |
東京支店つくばオフィス | <住所> 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1-5-7 ダイワロイネットホテルつくば2F <電話番号> 029-817-4844 |
名古屋支店 | <住所> 〒452-0805 愛知県名古屋市西区市場木町416 <電話番号> 052-505-8201 |
東大阪支店 | <住所> 〒581-0861 大阪府八尾市東町4-1 <電話番号> 072-997-0123 |
京滋支店 | <住所> 〒520-3047 滋賀県栗東市手原3-2-3 <電話番号> 077-553-6155 |
四国支店 | <住所> 〒761-0301 香川県高松市林町2554-1 <電話番号> 087-868-4511 |
九州支店 | <住所> 〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下2-4-7 <電話番号> 092-441-0198 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://www.daiki-sangyo.co.jp/ |
同社では、AMRのほかにも協働型パレタイジングシステム「PallBot」や、台湾の協働ロボットメーカーが開発した「TM Robot」、人共存型双腕スカラロボットなど、幅広い製品を提供しています。
大喜産業株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼MiR社の魅力的なMiR製品とその販売代理店・大喜産業とは
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇アルテック株式会社

アルテック株式会社は、印刷、包装、エレクトロニクス、ロボティクスなどの分野において、先進的な機器や技術を国内に輸入している産業機器専門商社です。国内で手に入らない海外製ロボットや自動化機器を取り扱い、独自のルートで最先端の製品を提供していることが特徴です。
会社名 | アルテック株式会社 |
所在地 | 〒104-0042 東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル2F |
電話番号 | 03-5542-6760 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://smart-logistics.altech.jp/amr/otto/ |
AMR分野においては、カナダの企業が開発した「OTTO」を提供しており、OTTOは最大1,900kgまでの荷物を搬送できる優れた搬送能力を誇ります。OTTOシリーズは、タブレットやPCを用いた簡単な操作でタスクの指示を出せるため、特別なスキルがなくても誰でも扱える点が魅力です。
アルテック株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼OTTO MortorsのAMRの特徴と可能性!日本での普及が期待される理由
◇ラピュタロボティクス株式会社

ラピュタロボティクス株式会社は、AI技術とロボティクスを融合させたAMRを開発している注目のスタートアップ企業です。同社のAMR「ラピュタPA-AMR」は、特に倉庫内でのピッキングや搬送を自動化するために設計されており、効率的な物流を実現するための強力なツールとして高く評価されています。
ラピュタロボティクスのAMRの最大の特徴は、AI技術を活用したクラウド型プラットフォームを通じて、複数のロボットを最適に制御できる点です。また、従来のAMR導入に伴う大きな初期投資を抑えるため、同社はサブスクリプション型のサービスモデルを提供しています。
会社名 | ラピュタロボティクス株式会社 |
所在地 | 〒135-0023 東京都江東区平野4-10-5 |
電話番号 | 03-3639-4911 |
営業時間 | 公式サイトに記載なし |
公式ホームページ | https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-pa-amr/ |
この柔軟な料金体系により、中小企業やスタートアップ企業でも手軽に導入でき、効率化を進めることができます。
ラピュタロボティクス株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼ラピュタロボティクスのAMRで生産性アップ!導入事例を紹介
AMR(自律移動ロボット)市場は、産業の自動化需要を背景に急成長しており、2029年には80億ドル規模に達すると予測されています。特にeコマースや物流、自動車産業での需要が高く、コロナ禍による労働力不足と安全性向上ニーズも成長を後押ししました。AMRは24時間稼働でき、生産性向上に貢献しています。
自動車産業では、部品搬送や組み立て作業の効率化により、リードタイム短縮と生産性向上が期待されています。トヨタやBMWなど大手メーカーもAMR導入に積極的で、電気自動車(EV)の普及もAMR需要をさらに押し上げています。特にバッテリー搬送などEV特有の工程に適しているため、インドを含む各国でAMR活用が進んでいます。
地域別では、アジア太平洋地域が市場拡大をリードしており、中国やインド、日本、韓国での製造業発展と技術力が背景にあります。高精度なソフトウェアやセンサー開発も市場拡大に貢献しています。
一方、産業用ロボット全体では、2023年に世界で428万台が稼働し、前年比9.7%増加しました。中国が最大市場で、日本と米国も安定成長を続けています。しかし日本企業には中国依存のリスクがあり、ファナックをはじめ多くのメーカーが米国や欧州市場へのシフトを進めています。
多関節ロボットについては、特に垂直多関節ロボットが一般的で、高い柔軟性と精度を持ち、自動車組み立てや溶接、塗装など幅広い用途で活躍しています。
