スマート物流EXPOで最新ロボットが集結!出展例とAMRの特徴 | 搬送ロボットガイド
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スマート物流EXPOで最新ロボットが集結!出展例とAMRの特徴
公開:2024.01.29 更新:2024.01.29
スマート物流EXPOは、物流業界の課題解決に向けたIoT、ITシステム、AI、ロボット、物流設備などの最新技術を提供し、自動化と省人化を推進する場として知られています。また、AMR(自動誘導車)も注目を集めており、センサー情報とSLAM技術を活用して効率的な走行を実現し、倉庫や工場での省人化と自動化に貢献しています。
目次
最新ロボットが集まるスマート物流EXPO
2024年1月24日 から3日間、東京ビックサイトで開催されたスマート物流EXPOは、2024年問題や環境対策など物流業界が抱える課題の解決に向けて最新技術が集まる展示会です。
◇スマート物流EXPOの概要
スマート物流EXPOは物流業界における様々な問題や課題を解決すべく、最新技術が集まる日本屈指の物流業界の展示会です。
スマート物流EXPO は2022年の初開催から年2回のペースで行われており、今回で第3回の開催を迎えます。
第3回スマート物流EXPOの概要は以下の内容となっています。
会期:2024年1月24日(水)~26日(金)10:00 -17:00
会場:東京ビッグサイト 西ホール
次回は、2024年10月に名古屋、2025年1月に東京での開催が予定されています。
◇各社の最先端技術が集結する
スマート物流EXPOではスマート物流の実現に向けた最新技術を、実際に見て、聞いて、触ることができる体験型の出展ブースがイベントの目玉となっているのが特徴です。
スマート物流EXPOにはスマート物流の実現に向けてIoT・ITシステム、AI、ロボット、物流設備などを扱う出展社が数多く集まり、各社が持つ最先端技術に触れることができます。
そのためスマート物流EXPOは物流業や製造業の物流関係者にとって自動化・省人化・デジタル化を目指す上で、非常に重要な技術相談の場となっています。
◇2024年問題・環境対策などを背景に注目
スマート物流EXPOは2024年問題の社会的認知が進み、物流業界の課題点が浮き彫りになったことをきっかけにスタートしました。
また環境対策についても世間の声が高まりつつあり、カーボンニュートラルなどの環境対策への取り組みをしていくことがこれからの物流業界には求められています。
そこでスマート物流EXPOでは「GX・カーボンニュートラル特集」としての出展の充実や、「グリーンファクトリーEXPO」を同時開催とすることで多角的に物流業界へのアプローチが行われています。
2023年スマート物流EXPOの出展事例
サウザースタンダードは使いやすい搬送用ロボットで、自動追従、ライントレース、メモリトレースの機能があります。EMMA 400Lは倉庫や工場向けで、重量物搬送に適しています。また、FARobot SMR250 Liftはコンパクトながら様々な場所で水平搬送できます。
◇協働運搬ロボット サウザースタンダード
サウザースタンダードは自動走行機能を持つ搬送用ロボットで、誰にでも使いやすい機能が特徴です。また、自動追従機能、ライントレース機能、メモリトレース機能が自動走行機能に備わっており、これらの機能をボタン1つで切り替えることができます。
屋内外や段差・坂道など多様な環境で自動走行が可能なため、様々な現場で自動走行が可能な点も大きな魅力です。
多くの機能が備わっていることからサウザースタンダードは現場に合わせたカスタマイズ性に優れている製品であり、現場の環境変化にも柔軟に対応できるでしょう。
このようにサウザースタンダードは工場や倉庫などの現場で、運搬作業の負担を軽減することに繋がっています。
◇EMMA 400L
EMMA400Lは人と機械が共同作業されている倉庫や工場などの環境において、重量品の搬送作業に適した搬送ロボットです。
各種トップモジュールと組み合わせることが可能なEMMA400Lは、パレットや棚の搬送などユーザーの用途に合わせて活用できます。
またフリート管理システムによって複数台のEMMA400Lを一括管理することができ、インテリジェントスケジュール管理と交通規制アルゴリズムによって工場作業における全体的な効率アップを目指せます。
◇コンパクトAMR FARobot SMR250 Lift
FARobot SMR250 Liftはコンパクトな筐体でありながらも70mmのリフトが組み込まれているのが特徴のAMRです。
リフト収納時には高さが27.2cmとコンパクトであることから、様々な隙間での水平搬送を行うことが可能です。
FARobot SMR250 Liftの活用により台車や四つ足台などの下に潜り込んでの搬送ができることから、最短移動によって作業の効率を上げることができるでしょう。
スマート物流EXPOで話題のAMRの特徴
AMRはセンサー情報とSLAM技術を組み合わせて最適な走行ルートを計算でき、人と協調作業が可能です。柔軟な作業内容変更もでき、安全対策も備えています。導入が容易で、省人化の効果が大きく、倉庫や工場での効率向上に貢献します。
◇各種センサーで走行ルートを判断できる
AMRはレーザーを用いた距離センサーやカメラ、走行距離を測定するエンコーダ、機体の向きの変化を測定するジャイロセンサーなどからの情報をもとに、SLAM技術によって目的地までの最適な走行ルートを算出できます。
自動車の自動運転に使われるSLAM技術を活用し、複数のセンサーによる情報と融合させることにより、さらに精度の高いルートの作成が可能です。
◇人との協調作業が可能
AMRは稼働領域を人と共存・共用できる設計が特徴です。AMRは決められた搬送作業を行うのはもちろんのこと、タブレット端末から指示を出すことで現場の状況に応じて柔軟に作業内容を変更することもできるのが大きな魅力でしょう。
また人や障害物との接触を防止するセンサーなどを搭載することで、人との共存に向けた安全配慮もなされています。
◇導入が容易で省人化の効果が大きい
AMRは稼働領域内で走行させることで自動的にマッピングを行うため、新しい現場への導入が容易なのが特徴です。
また倉庫や工場内などの広い現場における搬送作業では、AMRを導入することで人の配置や移動時間を削減することが可能となり省人化に繋がります。
2024年1月24日から3日間、東京ビックサイトで開催されたスマート物流EXPOは、物流業界の課題解決に向けた最新技術の展示会です。この展示会は、2022年から年2回のペースで行われ、第3回目が開催されました。会期は2024年1月24日から26日までで、東京ビッグサイトの西ホールで行われました。
スマート物流EXPOは、物流業界の問題や課題に対処するために、IoT・ITシステム、AI、ロボット、物流設備などの最新技術を展示する場として知られています。これにより、物流業や製造業の関係者は自動化、省人化、デジタル化を推進するための技術相談の場を提供しています。
また、2024年問題や環境対策の重要性が高まる中、スマート物流EXPOはこれらの課題に焦点を当てています。展示会では「GX・カーボンニュートラル特集」が充実し、「グリーンファクトリーEXPO」も同時開催されています。これらの取り組みを通じて、物流業界は環境に配慮し、持続可能な方法で運営される方向に進化しています。
AMR(自動誘導車)もスマート物流EXPOで注目を集めています。AMRはセンサー情報とSLAM技術を活用して最適な走行ルートを計算し、人との協力作業が可能です。導入が容易で省人化の効果が大きいため、倉庫や工場での効率向上に貢献します。AMRの技術は、物流業界における自動化と効率化の進化を示す重要な要素となっています。
